高齢者向け送迎サービスについて

送迎サービスする時の、高齢者への対応方法

介護保険制度認定外であるもしくは、介護保険サービスとは別に買い物や通院などの際に送迎してもらうサービスを送迎サービスといいます。送迎サービスを実際に利用する際に、高齢者への対応方法についてご紹介します。

①高齢者のＡＤＬを理解する

高齢者を送迎する際に、高齢者のＡＤＬを理解することが重要となります。車に一人で乗り降りできるのか、また歩行状況や椅子に座っていられるか等、様々なことを理解しなくてはなりません。

すべてを知らなければならないわけでは在りませんが、一般的な介護の知識があると、より一層安心した送迎サービスとなります。例えば、病気のこと一つにしても、運転中に突然気を失うこともあります。その場合はどのように対応することが大切なのかということを理解し、また家族の連絡先などを知っておくことで、いつ何が起こっても高齢者の安全を守ることができます。

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②ニーズに沿ったケアを行う

高齢者の送迎サービスは、ただ単に運転をして目的の場所まで送ることだけで良いというわけではありません。高齢者にとって外出するということは、一つの大きな出来事であり、大変なことになります。そのため、外出し何をすることを目的としているのか、またどのようなことを望んでいるのかということも理解することが重要となります。そのため、一般のタクシーのようにただ単に目的地に送るのではなく、高齢者が求めていることを理解し高齢者に対する介護支援も送迎サービスには含まれています。

③ゆっくりと丁寧に運転する

高齢者にとって、少しの揺れでも疲れや眩暈などを引き起こしてしまうことがあります。また、高齢者自身が自分の体幹を維持することが難しく、右左折した際に身体が横たわることも少なくありません。

そのため、高齢者を送迎する際にはゆっくりとまた急発進せず、安全運転を心がけることが重要となります。すごく小さな段差であっても、高齢者にとっては骨折する危険性もきわめて高く、更には車の揺れに伴い血管疾患に陥る危険性もあるということを理解した上で、ゆっくり丁寧に運転することが重要となります。

送迎サービスと老人ホームの対応

特別養護老人ホームに入居されている利用者様でもご家族と過ごされることはあります。普段、施設にこもりっきりで自由も制限されているために帰宅願望が強くなって介護スタッフに愚痴る利用者様も少なくありません。

「私の姉が３階で先生をやっているのだ」、「３階に姉がいるかどうかわからないけど姉がいるなら一緒に家に帰りたい」と言う方もいます。一言一句間違えることなく翌日も同じことを言う場合もあります。そのような事態になった場合、ご本人に落ち着いてもらうためにも一時帰宅という形をとって送迎サービスを行っています。

①スケジュール調整が大切

ご家族様に無断で利用者様を連れ出すことはできません。なので、必ずご家族様とスケジュール調整をします。

いつ、何時ごろ、どこに行くのか、など詳しく利用者様ご家族と介護スタッフが事前に相談したうえで初めて送迎サービスを実施することができます。

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②どうしてもスケジュール調整ができない場合

ご家族様のスケジュールの関係上、どうしても送迎サービスを実施できない可能性があります。時間をおいても利用者様の帰宅願望が強くなって落ち着きがない場合は、外に出て近くの喫茶店などでお茶をして帰宅願望が落ち着くのを待つしかありません。

スケジュール調整は事前に行うのでどうしてもスケジュールの都合が合わない場合は近場に利用者様を連れ出すことや利用者様に面会しにくる事にも同意してもらっています。

しかし、時には利用者様の介護に精神的に参ってしまうご家族様もいます。精神的な具合によっては会うのも怖い、話しをするのも怖いしつらいという方もいます。この場合はご家族様本人の精神状況に合わせてきていただくしか介護スタッフにはできません。

③職員のケアが大切になる

時にはご家族様の精神状態によって実現することが不可能であり、スケジュールの都合がつかない場合もあるので利用者様全員が利用できるとは限りません。帰宅願望が強くなるのは孤独感が関係していることもあるので介護スタッフも極力対応するように心がけなければなりません。ご家族様が面会にくることが一番利用者様にとってうれしいと感じることでしょう。ゆえに一人でも多く送迎サービスを利用できる利用者様が増えるといいです。

施設を効率よく探すには？

送迎サービスをおこなっている老人ホームを紹介してもらうならこちらから無料相談してみましょう。
透析の方や持病のため通院しなくてはならない方は送迎の条件も確認しながら施設を探す必要があります。細かい条件を確認するのが大変だと思ったら全部プロにおまかせしてしまいましょう。