放っておくと危険な高血圧
記事公開日:2015/11/26、 最終更新日:2019/04/11
目次
高血圧は放っておくと動脈硬化になります
現在、食生活の欧米化に伴い、高血圧を発症する人は少なくありません。高血圧は、生活習慣病と言われるように、日々の食生活や睡眠状況、ストレス等の生活習慣により引き起こされる病気になります。健康診断で高血圧の疑いがあると言われた人はもちろんですが、日々の生活の中で頭が痛い事や疲れがたまりやすい等の初期症状を見逃さず、高血圧の徴候を理解して対応することが重要となります。
高血圧を放っておくと動脈硬化になることについてまとめました。
血圧は食生活で下げることができます
高血圧は、日常の生活習慣により発症するリスクが高く、食生活を改善することで血圧が安定することは少なくありません。塩分を控えめにすることはもちろんの事、必要な栄養素を偏りなく摂取することが重要となります。極端に塩分を摂らないことや、食事量を減らすのではなく、必要な栄養素を摂り偏った生活をしないことが何よりも重要なことです。また、食生活だけではなく運動習慣を取り入れ、生活そのものを改善するとなお一層血圧は安定していくことになります。
動脈硬化から血栓になります
高血圧になると、血液がドロドロになり動脈硬化を引き起こします。また、動脈硬化になると血栓になり、血栓ができることで心臓や脳に梗塞を引き起こすことになります。梗塞は、悪化してしまうと身体に麻痺などを引き起こすほどの影響を及ぼすため、高血圧が発症した際には、早急に治療を行うことが重要です。
高血圧の合併症
血圧が高くなると、まず心臓に負担がかかります。高血圧性心肥大やうっ血性心不全。不整脈、狭心症、心筋梗塞などを引き起こす可能性があります。また、脂質異常症(高脂血症)や糖尿病を合併していると、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血を起こす可能性が高くなります。他にも、腎不全、眼底出血、網膜静脈閉塞症、大動脈解離、大動脈瘤など、名前を聞いただけでも大変そうな大手術の必要な合併症があります。
日本人の死亡原因は、1位がガン、2位が心臓病、3位が肺炎、4位が脳卒中という統計があります。このうち、2位と4位の心臓病と脳卒中は、高血圧が原因疾患です。つまり、高血圧は放っておくと重大な事態を招きかねない病気なのです。
合併症その1心臓病
心臓病には、痛みや圧迫感などの症状があります。激しい胸部痛や圧迫感を感じたり、少し動いただけで動悸や息切れ、めまい、吐き気などがする場合には、循環器科を受診して心臓の検査を行いましょう。仕事や家庭の事情などですぐに受診できない場合には、激しい運動やサウナは避けて、安静にするように心掛けましょう。
合併症その2脳卒中
脳卒中は、脳梗塞や脳出血など、脳血管障害の総称です。とくに脳出血やくも膜下出血は、出血が起きてから数時間以内に手術をしないと命に係わる病気です。予兆がない場合もありますが、耐え難いほど激しい頭痛が予兆として出る場合もあります。嘔吐するほどの頭痛のことも多く、数分後には何事もなかったかのように痛みが引きます。ただし、肩や首筋が凝り固まったような感じは残っているので、激しい頭痛を感じた時はすぐさま脳外科を受診しましょう。
脳梗塞は、手足に一時的な麻痺が出たり、呂律が回らない、言葉が出ないなどの身体的な症状が出る場合があります。おかしいなと思ったら、神経内科を受診しましょう。
>関連:なぜウチシルベは無料で老人ホームを探してくれるの?
高血圧の方の大半が本能性高血圧
高血圧には様々な種類があります。その代表的なものとしては本能性高血圧という高血圧があります。その数値はおおよそ90パーセント以上と言われています。
高齢者にも多い本能性高血圧、原因や症状などはどのようなものがあるのでしょうか?
①生活習慣が主な原因
本態性高血圧は原因不明の高血圧と考えられていますが、発症をするのは遺伝的な要因と環境的な要因があると言われています。遺伝的な原因として、非常に多くの遺伝子が原因となると言われていますが、一つの遺伝子が原因になるものではありません。
候補遺伝子以外では発症するのではなく、生活習慣も主な原因といなります。
食生活の乱れからくる食塩摂取、アルコールの過剰摂取、それらに伴う肥満、社会人などはストレスなどが血圧上昇の要因にもなるようです。
②症状は多岐に渡る
本能性高血圧の症状は非常に幅広いのが特徴的です。頭痛や肩こり、けん怠感などが代表的な症状として挙げられています。
また、精神的にも「高血圧だから」と実際に頭が痛くなくても痛いように感じてしまったりすることもありますので、不定愁訴には注意が必要になります。
しかし、高血圧の症状はあまり顕著に出るものではなく、ほとんどが自覚症状がないまま進行してしまうというものがありますので、定期的に血圧の計測を行って症状が進行していないか知っておくことが大切になります。
③どんな病気に繋がるのか
本能性高血圧は様々な病気に繋がってしまいます。
脳梗塞や心筋梗塞などが代表的なものであり、高齢者の半身まひなどは脳梗塞が原因の大半になっていると言われているほどです。
脳梗塞が起きる原因としては、高血圧が深く関係していますので、特に注意する必要があります。
また、治療には生活習慣の改善である程度は改善されると言われていますが、それが難しい場合は薬での治療が一般的です。薬である程度抑えてもできるだけ生活習慣は見直すようにしましょう。
日々の健康管理が大切です
血圧は日内変動があり、日々の中でも高い時間と低い時間があります。特に起床時の血圧は低いため、頭痛や疲労、ストレスなどがたまっている場合などは、血圧を起床時に測定することが重要です。起床時の血圧測定を継続して行い、その上で血圧の安定値が高い場合には病院での治療が必要となります。日々の体調は、自分自身しかわからないため、日々自己の体調管理に気にかけていくことが重要となります。
老人ホームにおける高血圧ケア
高齢になるにつれ血圧も上昇傾向にあります。高血圧は脳疾患や心疾患に大きく影響しており注意が必要となります。高齢者の高血圧はどのような事に注意が必要なのでしょうか。
①高齢者高血圧の原因
身体の老化とともに血管は硬くなり、血液の流れも悪くなります。動脈硬化により心臓の血液を送る圧力が高まり血圧も上昇します。
血管はもろい状態になっていて破裂すると脳疾患や心疾患につながります。血圧が下がりすぎても血液の流れがさらに悪くなり同じように脳や心臓の疾患の危険性があります。血圧の上昇は心臓への負担が大きくなります。
②高齢者高血圧にみられる特徴
血圧が非常に変動しやすく、高かった血圧が急に下がることもあります。血圧が下がると脳への血液の流れが減りふらつきや立ちくらみがみられることがあります。特に降圧剤を飲んだ後や食後入浴後は変動がおきやすいので注意します。夜間や眠っているときは血圧が下がらないといったこともあります。糖尿病になる確率が高いといわれており併発しないように注意が必要になります。
③高齢者高血圧ケアで大切なこと
血圧の変動がみられるため毎日の血圧測定は重要になります。朝昼晩入浴前後寝る前などに測定をするようにします。血圧を急に上昇させないためにもストレスをためずに平穏な気持ちで過ごす事も大切になります。毎日の軽い運動は血圧や血糖値を下げ健康の維持に効果があります。1番注意が必要なのは入浴です。降圧剤を飲んで血圧が落ち着いていても注意は必要です。異変にすぐ気付けるように顔色などの身体状態をよく観察するようにしましょう。浴室と脱衣所の温度差や熱い湯は血圧を上昇させてしまいます。特に冬場の入浴中の事故が増えています。血圧が急に下がることもあり、めまいやふらつきによる転倒にも注意が必要になります。入浴後はしっかりと水分補給をしてゆっくりするように促します。決して急がせるようなことはやめましょう。
施設を効率よく探す方法は?
高血圧などにより、食事制限が必要な方の高齢者施設・老人ホーム探しに対応しています。こちらから無料で相談可能です。
栄養士が在籍している高齢者施設や老人ホームをご紹介可能です。家族が栄養管理まですべて行うのは大変だと思ったら今すぐ入居を検討しましょう。プロが無料で相談に乗ります。
人気記事
老人ホーム探しはおまかせください
お住まい相談員がピッタリの老人ホームをご提案
09:00~18:00
(年中無休)
老人ホーム探しは、わたしたちにおまかせください!
相談無料!
全国対応!
相談無料!
全国対応!