アリセプトに求められる効果
記事公開日:2015/11/30、 最終更新日:2018/07/18
アリセプトに求められる効果
抗認知症薬にアリセプトという薬があります。認知症の中でもアルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症が適応ですが、治すためではなく、症状進行を抑制することが目的で処方されます。
①アリセプトのはたらき
私たちの記憶や学習を司るのが脳です。アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症になるとその脳の神経細胞が死滅していきます。そのため、神経細胞に様々な情報を伝えるアセチルコリンという物質も減ってしまいます。さらに、アセチルコリンを分解するアセチルコリンエステラーゼという酵素があります。アリセプトはアセチルコリンエステラーゼの働きを阻害することで少なくなったアセチルコリンの量を増やすことが目的の薬です。しかし、神経細胞が死滅していくのを防ぐ薬は残念ながら未だ開発されていないため、いずれはアセチルコリンが不足してきます。アリセプトは対処療法薬に過ぎないのです。
②アリセプトの効果と副作用
アリセプトを服用することで、9ヶ月から12ヶ月ほど進行を遅らせることが可能になりました。また調査の結果、行動障害とされる大声や早口で話したり、興奮傾向などが減少したという報告があります。
では、副作用はどうでしょうか。アリセプトの副作用で最も多いのが下痢などの胃腸障害です。その他には、今までおとなしかった方が落ち着きがなくなりソワソワするようになったり、他者との会話が増えたり、周りのことが気になるといった症状が見られます。
しかし、考え方を変えてみれば、脳の機能が活発になったことによる反応と考えるとそれは効果なのかもしれません。
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③薬と共に生活すること
アリセプトによって、認知症の進行を遅らせることができるようになりました。しかし副作用が介護する側の負担になることもあります。その薬の効果といっても進行を抑えているだけで、少しずつ悪化していくことは避けられません。薬を飲んでいるから大丈夫と安易に考えるのではなく、この先どう介護していくか考える時間が増えたと思い、認知症とうまく付き合っていく方法を見つけてください。
認知症を抱える本人も、その姿を見て介護していく家族もお互い辛いはずです。でも長い間付き合ってきた家族しか知らない姿があるように、家族にしか見つけられない方法がきっと見つかります。それは薬にはできない、家族だからこそ発揮できる効果なのです。
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認知症の家族とうまく付き合うことができれば何も問題はありませんが、そう簡単にはいきません。介護する人は疲労がたまり仕事と両立させることも難しいですし、もしかしたら近所トラブルになったり徘徊で行方不明になってしまうこともあります。取り返しのつかないことが起きる前に老人ホーム入居を決意する人も多いです。入居に関してはこちらから無料で相談可能です。
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