回想法の効果
記事公開日:2015/11/30、 最終更新日:2018/07/18
回想法の効果
介護の現場において、回想法を取り入れている施設は少なくありません。回想法には様々な効果があり、また認知症高齢者にとってだけではなく、高齢者全体に有意義な時間を設けることができます。
回想法の効果とはどのようなものか、ご紹介いたします。
①幼少期の楽しかった時代
高齢者にとって、育ってきた環境などは様々ですが、回想法を用いて幼少期の出来事などを振り返ることができます。幼少期の頃は、無邪気に楽しかった頃の思い出であり、また昔の友達や家族のことなどを思い出すことになります。認知症になると、子どものように構って欲しい感情が芽生え、自分のほうを向いて欲しく介護者へアピールしてきます。そのアピールしている内容が、幼少期にどのような体験をしてきたかということによって変わってきます。そのため、幼少期を振り返りその頃の気持ちを聞いていくことで、介護者としての関わり方を検討する材料ともなります。
②子育て期等の青年期
高齢者が苦労してきた時代は、子育てをしていた頃や仕事をしていた頃になります。お金がなくて苦労してきた時代や、新しい生活環境になじめなかった時代など、個々によって状況は様々ですが、苦労していた時代だからこそ様々な思い出があります。そのため、鮮明に覚えている時期であり、なおかつがんばってきた時代だからこそ自身が誇りに思っている時代ともいえます。この時代の回想法を実施すると、過去を振り返りその時代の体験を自己成果として捕らえ前向きに物事を考えていくようになることがあります。そのため、介護拒否などがある場合等には、がんばっていた時代を思い出すことで介護に対しても前向きな姿勢を表してくれることが多いです。
③集団回想法のメリット
回想法は個別に行う方法と、集団で行う方法があります。個別で関わる際には、その高齢者に合わせた写真などを使用し行い、1対1のため比較的早期に効果が見られます。また、集団で行う場合には、同じような時代や環境で生活してきた高齢者で実施することになります。そのため、お互いにこのような時代があったねと共有することができ、今まで特別接点のなかった高齢者同士でも会話ができるようになります。そのため、認知症高齢者にとって自己を理解してくれる相手と、お互いを認識し会話ができるようになります。これは、認知症の進行予防にもつながり更には精神安定にもつながっていくため、集団で行うことで個別とは違う高齢者同士の団結力のようなものが、生み出されることもあります。
施設を効率よく探すには?
認知症ケアに力を入れている老人ホームやグループホームを知りたい時にはこちらから無料で相談可能です。
認知症の高齢者に対応してくれる介護施設にも色々なタイプがあります。種類ごとの特徴を説明してもらいながら一番合った施設に入居を決めたいならまずはプロに相談されることをおすすめします。
人気記事
老人ホーム探しはおまかせください
お住まい相談員がピッタリの老人ホームをご提案
09:00~18:00
(年中無休)
老人ホーム探しは、わたしたちにおまかせください!
相談無料!
全国対応!
相談無料!
全国対応!