アルツハイマー病は遺伝するか
記事公開日:2015/12/07、 最終更新日:2018/07/18
アルツハイマー病は遺伝するか
アルツハイマー病とは、加齢によって脳が劣化する、または脳のタンパク質の変化によって引き起こされる病気です。多くは70歳前後で発症します。しかし、なかには40代で発症する若年性アルツハイマー病の方もいます。このように、若くして発症するケースは、家族性アルツハイマー病である可能性が高いと考えられています。
一般的なアルツハイマー病と若年性アルツハイマー病との違い
人間は、年をとるにつれてさまざまな細胞が劣化していきますが、脳細胞も例外ではありません。したがって、一般的には70歳を過ぎてから発症するケースが多くあります。しかし、一般よりも20年~30年も早く脳の劣化が始まることがあります。
この若年性アルツハイマー病においては、若くして脳を劣化させる何らかの原因因子があると考えられます。この原因因子は、親から受け継がれた遺伝的なものである可能性が高いのです。というのも、若年性アルツハイマー病の方の親族(両親や祖父母、おじ、おばなど)には、やはり若くして発症するケースがあるからです。
遺伝により必ず発症とは限らない
脳を劣化させる原因として、いくつかのタンパク質の変化が認められています。これらは遺伝で受け継がれていくため、家族性アルツハイマー病と呼ばれています。
変性タンパク質の遺伝子を持っていても、必ずしも全員が発症するとは限りません。たとえば、母方の祖父が若年性認知症だったけれど、母は70歳で健康に暮らしている。けれどその子どもが40代で発症するケースがあります。この場合、母から子どもへ遺伝していますが、母は遺伝子を持ちつつ発症に至らなかったということになります。
家族性アルツハイマー病の特徴
若年で発症する家族性アルツハイマー病の予後は、非常に悪い場合が多くみられます。一般的なアルツハイマー病が、進行して死に至るまで20年かそれ以上かかるのに対して、若年性アルツハイマー病は5年~10年と早く病気が進行します。なかでも、遺伝子による家族性アルツハイマー病の場合、病気の症状がさまざまであるという特徴があります。そのため、病気であることに気付くのが遅れ、治療が後手に回ることも少なくありません。
家族性アルツハイマー病であるかどうかの診断は、まず親族に若年性アルツハイマー病の方がいるかどうかで判断します。また、血液を採取してDNAから遺伝子診断をし、原因遺伝子が明らかになった場合に、家族性アルツハイマー病と診断されます。
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