脳梗塞の後遺症とリハビリテーション
記事公開日:2015/12/10、 最終更新日:2019/05/08
脳梗塞の後遺症とリハビリテーション
脳梗塞は、脳の血管が詰まって一部の脳に機能障害が起こる病気です。慢性的な高血圧、高脂血症、心房細動(不整脈)、糖尿病を合併してると、脳梗塞を起こしやすくなります。脳梗塞にもいくつか種類がありますが、脳の大きな血管が詰まるアテローム血栓性脳梗塞や、大きな血管が詰まった結果周囲の血管が破れて起こる脳内出血になると、重篤な状態になり、大きな後遺症が残ります。後遺症に対してはリハビリテーションが有効です。
脳梗塞の後遺症
脳梗塞は、どこの血管が詰まったかによって出てくる症状はさまざまです。とくに重大な後遺症を引き起こすのが、大脳と小脳です。
・大脳の脳梗塞
右の大脳に脳梗塞が起こった場合は身体の左半身、左脳の場合は右半身に麻痺が出ます。完全に手足が動かせなくなったり、皮膚感覚が鈍く痛みを感じなくなったりします。また、ろれつが回らずうまく言葉を発せない、言葉が出にくくなり喋るまでに何秒もかかるといった症状も出ます。
・小脳の脳梗塞
小脳や脳幹に脳梗塞が起こると、視力の障害や体幹の失調が起こります。物がふたつに見えたり、まっすぐ歩けずふらついたりするようになります。また脳幹の場合は、呼吸障害、嚥下障害、意識障害など深刻な状態になることも少なくありません。
脳梗塞後遺症のリハビリテーション
・身体的リハビリテーション
手足の麻痺が一番目に見える部分です。足が動かないと歩行に支障を来たすので、まず一番に取り掛かる分野になります。ただしむやみに行ってもリスクが高まる場合もあります。内科の合併症や、その他の後遺症を合わせて考えると、歩行訓練したことでより転倒のリスクが増加することもあります。生活環境に合わせて、医師や理学療法士とよく相談しましょう。
・言語リハビリテーション
言葉が喋れなくなったり、言葉が出にくくなった場合は、言語聴覚士による言語リハビリを受けます。
・嚥下リハビリテーション
脳梗塞の後遺症で問題になるひとつに、嚥下障害があります。嚥下のリハビリは言語聴覚士が行っています。しかし、誤嚥すると肺炎を起こしやすいので、むやみに食べさせたりせず、言語聴覚士と相談しながらゆっくりと行いましょう。嚥下リハビリは、患者にたべたいと言う意欲がある時の方が効果的になります。
早期のリハビリが重要
脳梗塞のリハビリは、早ければ早い方が効果的です。リハビリによる回復の程度は、月日が経つほど右肩下がりになっていきます。発症から1ヶ月以内にリハビリを行うと、元通りとはいかないまでもかなりの機能回復が見込めます。3ヶ月を過ぎると回復も緩慢になり、半年あたりでだいたいの症状が固定しますので、早期にリハビリを開始することが鍵となります。
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