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介護における認知症の対応

記事公開日:2015/12/10、 最終更新日:2018/07/12


介護における認知症の対応

介護における認知症の対応

家族が認知症になると、家庭のなかでもさまざまな混乱が起きます。今まで通りに生活しようとすればするほど泥沼にはまっていくことも少なくありません。薬を飲み忘れたり約束を覚えていないので、いろいろルールを作ってみたけれど、そもそも記憶できない病気なので新しいルールを覚えられません。逆に、いつも怒られる馬鹿にされているといった負の感情が影響して、対応によって症状が悪くなったりすることがあります。

 

簡潔にする

・説明を簡潔にする

なにかしてほしいこと、してはいけないことを説明する時に、理由や経緯をくどくどと説明すると、最初の方の話はもう忘れてしまいます。言葉は簡潔に、センテンスは短くするとわかりやすいでしょう。

・ものを置かない

身の回りも簡潔にした方が混乱が少なくなります。自室からトイレに行く間に、いろいろなものが目に付くと、それに気を取られて結局なにをしようとしていたのかわからなくなってしまいます。

 

対応にバリエーションをもたせる

何度も同じ質問をされることがありますが、さっき答えたのにと思っても相手は覚えていないので仕方ありません。むきになって言った言わないの喧嘩になると、お互いに嫌な思いをします。

「これなあに」と聞かれたら根気よく毎回おなじ答えを繰り返すか、ときには「なんだったかしら」とやり過ごすのもひとつの手段です。対応につまずいた時には、認知症の人を従えようとするのではなく、自分の言葉かけや対応を変えてみるとよいでしょう。いくつか対応を変えてみると、スムーズに事を進められる方法がみつかるかもしれません。

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できることをさせる

認知症になっていても、人にはプライドがあります。いつもできないと怒られていると、そのうち関係がこじれてしまいます。

覚えてもらおうとしても、すぐに忘れてしまうので、まずは本人ができることをしてもらうようにしましょう。また、すべてのことを介護してしまうと、今まではできていたことも忘れてしまいます。できるだけ長く能力を保つためにも、できる範囲内のことは本人にしてもらいましょう。また、少し困っているようだったら、さりげなく手を貸すとよいでしょう。

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