脳脊髄液循環障害とは
記事公開日:2015/12/11、 最終更新日:2018/07/12
脳脊髄液循環障害とは
脳の内部は脳脊髄液という液体で満たされており、その中に脳が浮かんでいます。脊髄液は脳内で作られ、脊髄を通って脳から身体中に循環しています。しかし、なんらかの原因で脳脊髄液の循環が滞ると、脳がダメージを受けてさまざまな症状が出現します。専門は脳外科で、症状がひどくなると手術が必要になります。
脳脊髄液循環障害のおもな病気
・正常圧水頭症
転んで頭(とくに後頭部)を強く打ったりすると、脳内のくも膜が破れてそこからじわじわと脳脊髄液が漏れ出し、脳の中にいわゆる「たんこぶ」ができます。この脳脊髄液でできたたんこぶが脳を圧迫して、一部の脳の働きが阻害されることによって障害が引き起こされます。
・脳脊髄液減少症
とくに思い当たる原因のない人もいますが、多くは車の追突事故などによって発症します。転んでおしりを打ったり、ダンスをしていてなったというケースもあります。突然の衝撃で脊髄のどこかが破れて髄液が漏れ出して、慢性的な脳脊髄液不足が起こります。これにより脳が頭の中の定位置より下がってしまい、脳の下部にある部位が圧迫されて症状があらわれます。
正常圧水頭症の症状と治療
・症状
歩行障害、集中力の欠如、失禁や頻尿という3つの症状が、1ヶ月以内に急激にあらわれるのが特徴です。
・治療
シャントと呼ばれる管を脳内の該当部位に通し、余剰な脊髄液を排出します。
脳脊髄液減少症の症状と治療
・症状
身体を起こすと激しい頭痛があり、横になるとなおる起立性頭痛があります。起きて15分以内に頭痛が起こることが多くありますが、台風など大気圧の変化によっても引き起こされます。首の後ろ側の痛み、めまいや吐き気、倦怠感などの症状もあらわれることがあります。
・治療
日常的な解決策は、枕などを当てずに仰向けになって数十分寝ることです。髄液が足りないことで首に近い部分に偏っていた脳が、もとの定位置に戻れば頭痛はおさまります。根本的治療としては、ブラッドパッチという手術を行います。MRIなどで髄液の漏れている部位を特定し、そこに自分の血液からあらかじめ作っておいた凝固血液で、糊で蓋をするように穴を塞ぎます。穴が複数ある場合や、一度で塞がらなかったケースなど、数回にわたって手術をすることもあります。
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