高齢者のための旅行のススメ

高齢者の旅行ガイド

定年を迎えて時間的にゆとりができても、体力の問題でなかなか遠くまで出かけられない・・・そんなシニア世代のために旅行の楽しみ方について紹介していきます。

認知症予防にも

旅行はプランを考え、集団で行動し、普段とは違う場所で刺激を受けるということで実は認知症予防にも効果的と言われています。

つい家に引きこもりがちな祖父母や両親を連れだしたり、旅館やホテルをセッティングしてあげてどこか遠くへ旅行させてみてはどうでしょうか。

高齢者の旅行は大変？

高齢者は当然、体力が低下しており疲れやすいです。

足腰がかくしゃくした元気なシニアでも、日中出歩いているとどうしても疲れてしまいますし、これからの暑い季節では熱中症のリスクもあります。

楽しい旅行にするために、無理せず、身体に気を使うことが大切です。どんなことに気をつけるべきかケースに合わせてポイントを紹介していきます。

飛行機の場合

飛行機での旅行の場合、長時間同じ体勢で座り続けるとエコノミークラス症候群になってしまう可能性が高いです。

足の静脈に血がたまってその血栓が剥がれて肺に詰まってしまう病気です。息が苦しくなり、胸が痛くなります。

血が固まりやすい人はバイアスピリンという薬を服用してこれを予防します。これを服用することで血液がさらさらになるのです。

高齢者であればこれを服用して搭乗するのが安心と考えられます。服用の際には医師に必ず確認をとるようにしてください。

また、脱水症の心配もありますのでこまめに水分をとるようにしましょう。

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旅のプラン

若い子ども世代と高齢者世代が一緒のプランで観光をするのは当然無理があります。元気なおじいちゃんおばあちゃんであっても無理させないようにお年寄りに合わせた旅程にしてください。

海外旅行の場合には時差ボケがきつくなってしまうことがあるのでそれを調整させるための予備時間をしっかり確保しておくこと、ゆとりをもって周ることをおすすめします。

ホテルでの注意

普段は認知症の症状などまったくない方でも、いつもと違う環境にいることで「呆け」のような行動が出てしまうことがあります。

例えば、家で寝ているのと勘違いしてベッドから落ちてしまったり、立ち上がろうとして転倒してしまうといったことです。

普段の家とは違ったホテルで過ごすことで怪我をする可能性もあります。

ベッドに慣れていない高齢者の旅行の場合には和室の部屋をとることをおすすめします。また、バリアフリー設計に配慮されたホテルを選ぶことをおすすめします。

食事

欧米に旅行される場合には脂っこい食事にご注意ください。若い人でも日本人のなれない食事に辟易してしまうことがあります。

せっかくの旅行だからと無理せず、日本人の舌にあった日本食を合間に挟むようにするといいでしょう。

もしものことも考えて日本からインスタントの食事を持って行くこともおすすめです。

保険

万が一のことも考えて保険に加入しておきましょう。特に高齢者だけの旅行の場合にはなにかあった場合に家族が迎えに行かなくてはならない場合があります。その費用のことなど考えて保険は万全にしておいたほうがいいかと思います。

また、万が一のことがあった場合の連絡先や対処法などは家族と確認しておくようにしましょう。

高齢者向けの旅行プランやサービス

最近は旅行会社でも高齢者向けのプランを豊富に用意しています。

また、高齢者のためのタクシーで送迎するプランも人気があります。温泉旅館まで自宅から送迎してくれたり、観光スポットを回ってくれるプランです。

観光バスが苦手という人にはタクシーでの観光がいいかもしれませんね。
 

施設を効率よく探すには？

老人ホームでもレクリエーションの一環で旅行や外出に連れて行ってくれることがあります。外出レクに力を入れている老人ホームを紹介して欲しい場合にはこちらから無料で相談しましょう。家族がしたくてもしてあげられなかったことがホームのスタッフなら可能になります。一度老人ホームについて前向きに検討してみてはいかがでしょうか。