排泄ケアは非常にデリケートなもの
記事公開日:2015/12/25、 最終更新日:2018/07/12
排泄ケアは非常にデリケートなもの
人間が生きていく上で食事が不可欠なように、排泄もまた不可欠です。しかし高齢になり筋肉が衰えたり、脳障害やその他の機能障害で排泄が困難になることがあります。食事をする以上、排泄は必ず必要ですが、排泄困難になると重篤な臓器不全に陥り、最悪の場合は死に至ります。
そこで排泄介助が必要になるのですが、自尊心が傷つけられたり羞恥心があったりして、なかなか上手に介護できないケースがあります。介護の中でも、排泄ケアは非常にデリケートな分野であるのは確かでしょう。
排泄障害とは
排泄障害は、排便障害と排尿障害のふたつに分けられます。
排便障害は、大きく分けて、下痢、便秘、便失禁の3つです。下痢は、食中毒や腸の病気によることが多いので、医療機関に受診する必要があります。便秘は何日も便が出ないか、毎日出ても水分のない固い状態のことを言います。
便秘は放って置くと重大な症状を引き起こしかねないので、3日に1回は排便できるようにコントロールする必要があります。便失禁は知らないうちに便が漏れてしまう現象ですが、筋肉の障害、神経障害、運動機能障害などの原因があります。
排尿障害は、おもに尿失禁、排尿困難、頻尿の3つです。原因となる病気がいくつかあり、筋肉の障害、神経障害、運動機能障害が考えられます。
排泄ケアとは
排泄ケアは、トイレ誘導、排泄介助、オムツ交換などを想像しますが、これらも含めて、広義には失禁しないためのトレーニング方法や、パットやおむつの選び方まで含まれます。直接介助だけでなく、いつ、どれくらい、というデータも重要になります。排泄障害のある方にとって、適切な排泄ができているかというのは非常に重要な事柄だからです。
たとえば排尿困難な方が、一日に1リットルの水分を取っているにも関わらず、一日の尿量が100ccなどということになったら、尿毒症など重篤な病気を引き起こす危険があります。便についても同様の理由で、記録を付ける必要があります。
上手に介護を行うために
しかし、意識障害で植物状態でない限り、どんな方にも羞恥心や自尊心を持っています。排泄を人に見られながらするということに慣れるのは難しいことです。まずは声をかけて、なるべく自分でできるようにトレーニングをしてみましょう。
ポータブル便器を使う場合は、カーテンなどで空間を区切って安心感を与える必要もあります。介助が必要な場合は、失禁があっても怒ったり叱ったりせず、優しく接しましょう。その方も好きで失禁しているわけではありません。介助を拒否された場合は、少し時間をおいてから再度声をかけてみるとよいでしょう。排泄ケアは、排泄の処理ではなく、適切な排泄を行えるように手助けをすることです。自分に置き換えて考えてみて、どのようにしてもらえば安心できるか、気を使わずにすむかを念頭におくとよいでしょう。
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