梅毒の高齢者も老人ホームに入れる?
記事公開日:2015/12/25、 最終更新日:2019/02/21
目次
梅毒ってどんな病気?
梅毒という病気は昔の性病といったイメージが強い病気です。
現代ではペニシリンが発見されているので不治の病といった恐ろしい病気というイメージは払拭されましたが、性行為で感染するため、人にあまり知られたくない恥ずかしい病気というイメージがあります。
特に昔はこのようなイメージが強かったようです。
黒澤明監督、三船敏郎主演の「静かなる決闘」という映画をみると梅毒がこのような病気として扱われているのがよくわかります。
戦時中、軍医として働いている三船敏郎演じる青年医師は手術中に誤って自分の手をメスで切ってしまいます。そこで、患者の梅毒に感染してしまうのです
が、婚約者には梅毒であることを隠し、罪悪感を抱き、結婚できないまま苦悩するのです。
梅毒は普通、性行為によって感染する病気です。この映画の主人公が婚約者に内緒にするのも当然といえるでしょう。
感染源
梅毒はトレポネーマという病原菌から感染します。
これは皮膚や粘膜の小さな傷からでも侵入し、血液中に入って全身に広がっていきます。
また、妊娠中の母子感染の可能性もあります。ただし、最近では妊婦健診が行われるため、赤ちゃんに感染することはほとんどありません。
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感染後の症状
梅毒の症状は3週間後、3ヶ月後と3年後とで変わります。
第一期
感染して三週間後、感染した皮膚や粘膜といったところにしこりができます。しこりは小豆大か、人差し指の先くらいの大きさです。しこりの中心部が硬くなっています。しこりに痛みはありません。
痛みのないリンパの腫れもできます。太股の付け根部分にできます。
これらの症状は放置しておいても2~3週間で消えてしまいます。
ですから、なんだろうと思っていても消えてしまってそのうちに気にならなくなってしまう人もいます。梅毒と気づきにくいかもしれません。
第二期
感染して三ヶ月後、忘れた頃にまた症状が発症します。
病原菌が血液に入り、全身に広がっていく時期です。
身体の中心線に当たる部分を中心にして顔や手足といったところにピンク色の円形のあざができていきます。
また、赤茶色の盛り上がったブツブツがみられ、脱毛症状もあります。
これらの症状は3ヶ月から3年続き、自然に消えます。その後、しばらく無症状となります。
消えたからといって自然に治ったわけではありません。このような症状が見られたら必ず医師に診断してもらいましょう。
第三期
感染して三年以上経過して皮下組織に大きめのしこりができます。早期治療が進んでいるのでこのようなしこりがみられることは最近ではなくなってきました。
これを放置すると第四期が訪れ、心臓や血管、神経、目などに重い障害が現れます。
治療法
診察は男性の場合は泌尿器科、性病科、皮膚科、女性の場合は産婦人科や皮膚科、性病科に行かれることをおすすめします。皮膚に症状が現れているなら特に皮膚科がいいでしょう。
治療はペニシリン系の抗生物質を投与して行います。
第一期なら2~4週間の投与で治療します。第二期はその倍くらいの期間です。症状が進行しているほどに治療期間も長くなります。
感染してから1年以内に梅毒を治療した場合には治療の初期に38度台の高熱が出ることもあります。ですから、初回治療の場合には病院でしばらく観察する必要があります。
梅毒でも老人ホームに入居できるのか
老人ホームにとって、感染症が流行することほど、恐ろしいものはありません。さらに、その感染症が、流行性のものではなく体内の問題であるとしたら、その高齢者に対しての対応方法を厳重にすることが重要となります。
例えば、入所した際の採血などによって、梅毒がある高齢者が入所した際、どのように対応することが良いのかわからない介護者も多くいます。
梅毒の高齢者の場合、感染症に対して受け入れ可能な体制を整えている老人ホームを探す必要があります。性感染症であることから、偏見を持っていてそれだけで受け入れ不可とされてしまうこともあるかもしれません。
正しい知識を持って接してくれるスタッフがいる老人ホームや高齢者施設を探したいものです。
①梅毒について理解する
梅毒と聞くと、感染症であるということを理解できますが、実際どのような感染症なのかわからない人も少なくありません。
梅毒は、一般的には性交渉で感染する病気で、また梅毒を持った母親から生まれた子どもが、母子感染により梅毒となる可能性が高いです。
そのため、通常の生活において梅毒に感染することは稀であり、性交渉もしくは母子感染が感染のルートとなります。
②高齢者の梅毒は感染するのか
梅毒検査で陽性がでた高齢者は、感染力をどの程度持っているのかは不明であり、感染力を測定することはできません。
しかし、梅毒の感染ルートは、性交渉が主であることからも、感染力はかなり低いことが考えられます。
また、日常生活においての感染はしないと言われており、普通の生活を送る上では特に差別する必要はありません。
③もし、梅毒の高齢者が性交渉をしてしまったら
一番恐ろしいのが、梅毒の高齢者が性交渉をしてしまうことになります。特に、老人ホームの認知症高齢者では、認知症高齢者同士で性交渉をしてしまったというケースもあります。
そのため、万が一梅毒の高齢者が性交渉をしてしまった場合には、感染していないかどうかを確認することが重要となります。
高齢者が感染していないかの確認は、性交渉を行ってから3週間後に、採血で検査となります。また、梅毒検査は市区町村でも実施しているところもあるため、感染してしまった可能性がある場合には、きちんと検査を受けることが重要となります。
施設を効率よく探す方法は?
梅毒など感染症をお持ちの高齢者の入居先探しは注意を払う必要があります。施設探しはこちらから無料で相談可能です。
感染症の方の場合、感染症受け入れ可能な施設を探す必要があります。施設によって対応条件は異なります。一つ一つ確認しなくてはいけない場合もあるので、自力で検索するのは非常に困難です。プロのお住まい相談員にお願いすればエリア内から当てはまる施設をピックアップしてもらえ、細かい条件についても確認してもらえます。
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