介護予防について

介護予防のための体操方法

超高齢化社会の我が国において、健康寿命を延ばすことが注目されており、自らが介護予防を行うことが重要となります。

しかし、介護予防と言っても、何をどのように行えば良いのかわからない人も少なくありません。また、健康寿命を延ばすためには、健康状態を維持することが重要となります。そのため、健康状態を維持するためには、体操を行い日々の努力が重要となります。

介護予防のための体操方法について、ご紹介いたします。

①日頃から歩いて、体年齢を実年齢に

まずは、どのような病気に対しても同じように、歩くことが第一となります。現代、車での移動する方が多く、一日の歩数が5000歩行かないことが多いです。そのため、足の筋肉だけではなく全身の筋肉が衰え、体年齢が実年齢よりも衰えている人も少なくありません。

体年齢を実年齢以上にし、健康寿命を延ばすためにも、歩行することがとても重要なことになります。しかし、歩くためには足の筋力が必要となるため、スクワットや足踏み体操などを取り入れ、日々足の筋力をつけることが重要となります。

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②ヨガで、ストレス発散

続いて、ヨガで身体を軟らかくし、さらに有酸素運動を行いストレス発散することです。有酸素運動は、ストレス発散に効果的であり、さらいに介護予防にも適しています。そのため、ヨガでリラックスタイムを作りながら体操を行うと、体内のホルモンバランスも整います。

自宅でも簡単に、ストレッチ感覚でヨガを取り入れてみると、介護予防にもまたストレス発散にも効果抜群となります。

③ラジオ体操は第二まで

昔から公園などで行っていたラジオ体操は、今ではCD化されていたり、本になっているものもあります。それくらい、全身運動に効果があり、さらに誰もが簡単に取り入れることのできる体操です。

また、ラジオ体操は第一と第二があり、両方行うと10分くらいの運動となりますが、全身運動にとても効果的です。誰もが知っている体操だからこそ、日々の生活に取り入れ実践することで、介護予防にもつながります。

高齢者にとってウォーキングは、介護予防につながる

どの年代にとっても、運動すると言うことは、健康寿命を延ばすためにも重要なことになります。また、運動の中でも誰もが気軽にできるウォーキングは、介護予防に適しています。さらに、ウォーキングを行う上で重要なのは、継続して行うことになります。

高齢者にとってウォーキングは、介護予防につながっている理由について、ご紹介いています。

①いつでも気軽に行える

ウォーキングを行うために必要なものは、靴のみでそれ以外に必要なものはありません。そのため、いつでも気軽に始めることができ、高齢者でも簡単に取り入れることができます。

また、本格的なウォーキングを行うのではなく、近くの公園などへ歩いていくことも重要なことになります。外に出て刺激を受けることだけでも、十分な介護予防となり、外部刺激が少ない高齢者にとっては重要なこととなります。

②一人でも、誰かと一緒でもできる

ウォーキングのメリットは、一人でもでき、なおかつ他の人と一緒にもできることです。ちょっとした散歩として取り入れ、外的刺激を受けることも一つですが、他の人と一緒に外に出て歩くことも刺激となります。

その刺激によって、高齢者が他者との楽しい時間を設けることにより、もっと元気でいようという、生きていく意欲を向上させることができます。その結果として、介護予防につながり、前向きに歩むことが可能となります。

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③歩くことは、内蔵機能も改善

歩くということは、内蔵機能も改善することもあり、心身ともに健康に向います。例えば、歩くことにより、腸内運動が活発化し、便通が良くなることがあります。また、足の裏を刺激されることにより、血液の循環を良くします。

このように、ウォーキングを行うと言うことは、身体能力の維持のみではなく、内臓をも改善する働きをします。そのため、内臓疾患が改善されると言うことは、結果として寝たきりを防ぎ介護予防に効果的となります。

老人ホームで行われている介護予防

平成18年４月に介護保険法が改正された際、高齢者が介護保険で定める要介護状態になることを防ぐことを目的とした「介護予防」の制度が国の制度として初めて導入されました。介護予防とは、老化のサインを早い段階で捉え、介護が必要な状態にならないように「予防」策を早期に講じることによって、日常生活に必要な健康や身体機能を維持することです。介護予防は要支援の方や介護認定を受けていない高齢者対象に行われます。主な介護予防の取り組みとしては、運動機能を維持・向上させること、バランス良く栄養をとること、口腔機能の維持・向上をすることとなっています。

介護予防は集団で行う

介護予防を行う際に、在宅で一人で行う事は難しく、継続的に実施していくことも難しいのが現状です。そのため、介護予防を行う際には、老人ホームなどで行うことが有効的と言えます。

特に、同じような境遇の高齢者が、集団となって実施することにより、互いに助け合い実施することができます。そのため、介護予防運動等を行う際には、個別ではなく集団で行うことが、重要なこととなります。

老人ホームには、専門的知識を持った職種が健在

老人ホームには、様々な種類があり、理学療法士や作業療法士がいる施設もあります。また、その他フマネットなどの、介護予防の専門的な知識を持った介護者もいます。

そのため、要支援高齢が要介護状態とならないために、何をどのように注意していくことが重要なのか、専門的にアセスメントすることができます。さらに、そのアセスメント結果から、ケアマネージャーなど高齢者を取り巻く関係者と連携を図り、高齢者の介護予防を促進していくことができます。

介護予防付き有料老人ホーム

介護予防を受けることができる老人ホームです。介護認定の要支援１・２を受けた方が対象となります。介護予防を目的としたサービスを受けることができるになっており、主なサービス内容としては、食事・入浴・排泄などの支援や機能訓練、心身の機能維持・改善、栄養管理の指導などを受けることができます。しかしながら、そのサービスを受けるかによって、費用が変わってきますので、注意が必要です。また、入居一時金や家賃、管理費や生活費用などは別途必要になってきます。

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特定施設入居者生活介護

利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるように指定を受けた有料老人ホームや軽費老人ホームなどが、食事や入浴、日常生活の支援の他にも、機能訓練などを提供します

ある老人ホームの介護予防の例

ある老人ホームでは介護予防運動指導員を原則各ホームに配置しています。その指導員の指導のもと、身体機能維持・向上に向けて取り組んでいるようです。例えば、日常生活に必要な筋力を維持するための介護予防体操をしたり、口腔機能を維持するための口腔体操などがあります。このような老人ホームでは実際に利用者からも「歩行が前より安定してきました」「疲れにくく、笑顔が増えてきました」「１人で洗面所に行けるようになりました」などの声も聞かれています。

介護保険の介護予防サービス

介護保険には介護サービスと介護予防サービスというものがあります。介護サービスは要介護者に行われるサービスであり、介護予防サービスというのは要支援者の為のサービスになります。

介護予防サービスは一体どのようなものになっているのでしょうか？

①介護予防サービスでできること

介護予防といっても介護サービスとほとんど変わりのないサービスが使えます。

訪問介護や通所介護はもちろん、訪問看護、訪問リハビリテーションなども使用することができますし、通所リハビリテーション、福祉用具のレンタルなども使用することができます。

また、ショートステイについても受けることができます。ショートステイは要介護者だけのサービスと勘違いしている方も多いですので、要支援者でもショートステイを受けられるということを知っておきましょう。

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②介護予防サービスで出来ないこと

介護予防サービスでは使えないサービスがあります。代表的なものは福祉用具貸与（レンタル）です。

福祉用具をレンタルできる基準というのは決められており、要支援者がレンタルできるのは杖や歩行器など一部のものに限られますので注意が必要です。

しかし、これに関しては例外もあります。本当に必要な場合は要支援者でもレンタルができます。「本当に必要な」というのは認定調査で歩けないと判断された場合＝車いすのレンタルが可能、寝返りを打つことができない＝ベットのレンタルが可能というように、〇〇ができないと判断されればレンタルをすることができます。

また、医師の判断によっては認定調査時の判定にかかわらず、レンタルができます。

③料金や回数が違う

介護予防サービスと介護サービスでは介護の受けれる量が介護サービスの方が圧倒的に多いです。

これは介護保険の単位数の違いもありますが、システム自体に違いがあるからです。

予防サービスの中で最も使われている訪問介護と通所介護は、週に使える回数が決まっており、週に１回から２回となっていますので、サービス量としては介護に比べると少なくなってしまうのです。

介護予防通所介護を使う際の注意点

介護予防通所介護は要支援者を対象とした通所介護（デイサービス）のことです。要介護と要支援の方の通所介護は利用回数や料金のシステムが若干違いますので、利用されるときは注意して利用を行うようにしましょう。

①サービスは要介護と同じサービスを受けることができる

基本的に受けられるサービスに関しては要介護と要支援変わりありません。

食事や入浴、リハビリは変わりなく受けることができます。しかし、場所によっては要支援者と要介護者の利用時間が違ったり、要支援者は入浴を実施していなかったりもしますので、事前に確認をすることが大切になります。

特に最近多いリハビリ型デイサービスではそのような傾向がありますので、通所介護に直接確認をしても良いですし、ケアマネージャーなどに確認をしてみても良いかと思います。

②利用料金について

要支援者の場合、料金は月額制になります。

要支援１の方でおおよそ3000円ほど、要支援２の方であれば5000円ほどが月額の料金としてかかってきます。

これは施設によって変化はありません。一律でこの値段になります。また、加算などによっても若干変化してきますので事前に確認をしておくことが大切になります。

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③回数について

月額制ですので、基本的には月に何回利用しても料金は変わりません。しかし、それでは毎日来る方もいらっしゃって、運営に支障が出てしまいますので要支援１の方は週に１回、要支援２の方であれば週に２回とおおよその目安は決まっています。

これは市町村で差があり、場所によってはそれ以上の場合もありますが、それ以下の場合はほとんど見受けられません。

回数が少ないと感じる場合は、自費での利用で利用回数を増やすことも出来る場合がありますので、施設に一度問い合わせをしてみましょう。自費利用は施設によって違いますがおおよそ3000円から5000円で対応していることがあります。

要介護と要支援ではこのような差があります。通所介護以外には訪問介護もこのシステムですので利用の際は注意しておきましょう。

特定高齢者の介護予防

特定高齢者とは近い将来、要支援・要介護状態となる恐れがある65歳以上の高齢者の方で介護認定を受けていない方の事を言います。

特定高齢者の選定方法は、生活機能評価の受診結果と医師による総合判定を踏まえて、介護予防事業への参加が望ましいとされる方が特定高齢者となります。近年、増加傾向にある特定高齢者ですが、要支援・要介護状態にならない為にも介護予防が必要となってきます。そこでどのような予防があるのかをご紹介していきたいと思います。

介護予防は意欲的に行う

自宅にこもりきりになられている方は、運動機能の低下や認知症の進行を招きやすく介護が必要な状態となる可能性が高くなってきますので、まずは、意欲的に生活する場を広げる事が必要です。外出するきっかけ作りを心がけてみて下さい。老人クラブや地域交流の場を活用する事も良いと思われます。

介護予防とは、運動機能や栄養状態なども大切ですが特定の機能改善だけを目的とするものではありません。住み慣れた地域で、その方が自分らしく元気に生活を送れるように生活の質も大切にしなければなりません。
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運動機能は徐々に低下していく

運動は、筋肉や骨を衰えないようにするだけでなく、肺や心臓などを丈夫にし、病気やケガに負けない身体を作ります。介護予防のためには効果的な筋力トレーニングを組み合わせる事が必要となってきます。
地域によっては、高齢者の為の介護予防筋肉トレーニングを行っているところや、転倒予防教室を開いているところもありますので参考にしてみてはいかがでしょうか。
老化は自分の気が付かないままに進行します。それを放っておくと衰弱を招く場合があります。進行させない為にも体力作りが大切となってきます。

栄養状態が低下しないように注意する

また、食べる事を楽しむ事は心身老化を防ぐ効果があります。高齢者はあっさりしたものを好まれますが、偏った食事はエネルギーとタンパク質の栄養不足を招く可能性もありますので注意してください。食べる事の他に噛むことで認知症予防や話す、笑うなど生活を豊かにする大切な要素もありますので楽しんで食事ができる環境が大切です。
人は食べる事によって生命を維持し病気になりにくい身体を作っていますのでしっかりと様々な食事を摂りましょう。

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