高齢者にやさしい社会福祉法人の事業

高齢者にやさしい社会福祉法人の事業

普段何気なく目にしたり、利用している施設や機関には社会福祉法人が運営しているものが多くあります。例えば、保育園、児童養護施設、特別養護老人ホーム、病院など、その事業は多岐に渡ります。

私たちが生活に困ったとき、必ず何か乗り切るための策があります。介護が必要になった時には、多くの資金がなくても特別養護老人ホームは比較的安く利用することができ、必要な介護を受けることができます。このように、何かの形で私たちは社会福祉法人と関わっているのです。

①社会福祉は私たちを守ってくれる

世の中には、性別の違い、病気や障害を持った方、子どもや高齢者という年齢の違いなど、１人１人みな違っており、全く同じ条件の人はいません。その誰もが社会の一員としてその人らしく生活をしていくことができるように、守り、必要な時に援助をすることが一般的に言われる社会福祉です。しかし、社会福祉は何かと簡単に言い表すのは、大変難しいことなのです。
それは、社会福祉が私たちに与える影響があまりにも大きく、知らない間に深く関わっている場合が多いからです。何気なく生活しているすぐ側にあり、生まれてから死を迎えるその時も生涯にわたって私たちを守っているのが社会福祉なのです。

②私たちを守り支援するもの

生活の中で自然と目にしたり、利用している社会福祉法人の事業は、社会福祉法に基づいて行われ、特に介護保険サービスに関する事業を多く行っています。

社会福祉法人が行っている特別養護老人ホームなどの施設は非営利目的の公的な施設になるため、有料老人ホームに比べて入居費用がだいぶ安くなります。

要介護認定を受け、要介護３以上であることが条件であり、料金負担が少なく長期利用ができることから入所希望者が多く待機期間が長くなってしまうのが難点ですが、資金面、介護面も十分考えられた施設になります。介護が必要になったときにただ介護をするのではなく、様々な面から支援しています。

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③なぜ特別養護老人ホームは増えないのか

最近は、一般の企業が営利目的で有料の老人ホームをつくることが多くなってきました。しかし、特別養護老人ホームは非営利目的であり簡単につくることができません。その理由の１つは介護職員の不足です。

高齢化社会となり、どこの施設でも介護職員不足は問題になっています。給料面では大きな差はないものの、特別養護老人ホームは有料老人ホームに比べて介護度の重い要介護者が多く、精神的にも体力的にもきついため離職者が多いなど人員の確保が難しいのです。

そのほかにも、公的な施設で国や都道府県から補助金をもらって運営しているからこそ、運営する事業主の責任は重く、待機老人が多くても簡単に特別養護老人ホームを増やすことができないのです。

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