誰にでも優しいオストメイト対応型トイレ
記事公開日:2016/01/07、 最終更新日:2018/07/12
誰にでも優しいバリアフリー
オストメイトという言葉を聞いたことはありますか?がんなどが原因で、排泄に関わる部位を切除することでその機能が失われ、腹部に人工的に排泄口をつくっている方のことをオストメイトと呼びます。
外見からはオストメイトであることはわかりません。しかし、だからこそオストメイトの方が困ることは多くあるのです。
①排泄の仕組みを覚えよう
私たちは、便意や尿意を感じるとトイレに行きます。そのとき神経が筋肉に働きかけ、漏れてしまわないように出口が締まります。トイレに着いて排泄できる状態になると、神経は筋肉を緩めて排泄をします。この排泄行動には神経と括約筋という筋肉の働きが必要になります。
オストメイトの方は、肛門や尿道口などを切除して腹部に人工的に排泄口をつくりパウチという袋に排泄物が溜まるようになります。括約筋がないので、排泄を自分でコントロールすることはできず、溜まったら袋から排泄物を出すという処理が必要になります。
②外出を避ける理由は排泄にある
誰でも、自分に何か自信がなかったり、コンプレックスがあると自宅に引きこもりがちになってしまいます。オストメイトであることもその理由のひとつです。外出先で1番困るのは排泄物の処理だからです。
一般的なトイレは便座に座って用を足すには十分な広さです。しかし、オストメイトの方がパウチの中の排泄物を処理するにはトイレの便座は低く、必要な物品を置くためのスペースが足りません。また、パウチの中や汚れた場所を洗浄する設備もありません。
そのため、定期的に処理をすることを考えると外出を避けてしまうのです。
その他、においが気になるという方も多くいます。今はにおいを抑えるパウチや、食事によるコントロールでにおいを抑える方法があり、オストメイトの方の社会生活を考えた対策も考えられています。
③バリアフリーな社会へ目指すことが大切
最近は大きな施設に行くと、障害者用の広いトイレを設置している場所が多くなり、その障害者用の扉にオストメイト用の設備があることを示す標示があるトイレが増えてきました。
トイレの中は十分な広さが確保され、立ったままパウチの中身を捨てることができる高さがあり、洗浄用のシャワーがついた汚物洗浄台やパウチの交換がしやすいよう、見やすい位置に鏡があるなどオストメイトの方が自分で処理しやすい設備を整えています。
バリアフリー法によって、一定以上の広さをもつ施設は障害を持った方が利用できるトイレを設置することが義務付けられています。このようなバリアフリー機能を持つ施設が増えることで、オストメイトの方や車椅子を利用している方など身体に何からハンディを抱えている方の社会生活への不安が少しずつ減っていきます。
また、私たちがハンデのある方々を理解することもバリアフリー化には必要です。ハンデがあっても過ごしやすい環境か、適切な設備があるのかをバリアフリーの目線で見ながら外出してみることも、理解への第一歩になります。
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