療養の場に困っている待機老人が増えてきている

療養の場に困っている難民者が増えてきている

超高齢化社会となり、介護を必要とする方も多くなりました。療養の場として在宅、施設など選択することができますが、在宅療養は介護度が重くなるにつれ負担が大きく、いずれは施設入所をする方が多いです。しかし、施設入所となると金銭的な問題と入所待ちという問題が出てきます。

①増えている待機老人、社会問題になっている

在宅療養している要介護者の中には、介護状態が重く在宅での介護が困難になり、特別養護老人ホームへの入所を希望している方が多くいます。その方々は待機老人といわれています。

現在、特別養護老人ホームは全国に約6600施設あり、既に約50万人の方が生活しています。しかし待機老人の数は約52万人にもなり、今後も年々増えていくことが予測されます。しかし、この待機老人の中には、入居できる順番が来るまで長く待つことを見越して、まだ要介護１、２の元気なうちから入所予約をしている方も含まれています。そのため、本当に入所が必要な要介護者が少しでも早く入所できるように、2015年からは要介護３以上の方からしか入所予約ができない制度に変わりました。

②特別養護老人ホームを選ぶ理由

特別養護老人ホームはよく｢特養｣と呼ばれていますが、正式には介護老人福祉施設という施設で、社会福祉法人や地方自治体が運営している公的な機関になります。そのため、有料老人ホームに比べて低料金で入所できるという点が選ばれる大きな理由になります。

有料老人ホームは空きがあればすぐに入所でき、サービスも充実していることが多いですが、特別養護老人ホームを比較すると安くても数万円から十数万円の金額の差があります。

比較的入所しやすい、公的機関の介護老人保健施設は在宅復帰を目標とした施設であり、長期間入所していることができません。そのため、十分な介護を受けることができ、長期間入所できるのは特別養護老人ホームしかないのです。

＞関連：なぜウチシルベは無料で老人ホームを探してくれるの？
 

③療養する場の問題と負担

特別養護老人ホームの入所までの間、療養する場として１番多いのは在宅です。次いで、介護老人保健施設、病院、ケアハウスやグループホームの順になっています。

最近は介護保険サービスが充実しており、介護者の負担を軽減する取り組みも行われていますが、それでもなお介護負担は大きく、結局有料の施設へ入所する方もいます。そのため、介護負担は減っても金銭的な負担が多くなってしまうのが現状です。

また、本来は在宅復帰を目指している介護老人保健施設に入所し、在宅に帰ることができないまま特別養護老人ホームの空きを待つ場合もあり、今後このような利用が増えることで、本来の目的で入所したい方が入所できないという状況にもなりかねません。

超高齢化社会となった日本が抱える問題は数多くあります。待機老人の増加はその中の１つでしかありません。介護が必要になると、家族の介護負担、金銭的な負担というように療養する場所の問題と負担は常についてきます。自分たちが要介護になったときのために今できることを考え、実行しておくことは本当に大切なことです。

施設を効率よく探すには？

入れる老人ホームがなくて困っている方はこちらから無料で相談可能です。
特養の空き待ちの間だけ入れる施設を探して欲しい、老健から退所しなくてはならないなどの緊急の相談にも対応してくれるようです。