概日リズムと高齢者の健康
記事公開日:2016/01/20、 最終更新日:2018/07/11
概日リズムと生物について
概日リズムとは、約24時間周期で変動する生理現象であって、動物や植物、菌類、藻類などほとんどの生物に存在しています。厳密な意味では、概日リズムは、内在的に形成されるものなのですが、光や温度、食事などの外界からの刺激によって形成されるものになっています。
概日リズムと時間
我々ヒトを含めた生物は、有限の時間の中で生存しており、そのために、その生命活動は時間によって支配されるという宿命を背負って生きています。生物を取り巻く時間には一生という一方向性に流れる時間とともに周期的に繰り返すという時間があります。
そのようなシステムの中で生物たちは、地球の自然環境に適応することで、生物学的な繁栄を見事に成し遂げてきました。この地球の24時間周期の自転により生ずる昼夜のサイクルを予測するシステムとして、自らのうちに精密な生物時計を作り上げたのです。この日周性変化を予測する時計が、概日時計または体内時計と呼ばれています。
高齢者と概日リズムについての注意点
老化に伴う概日リズムの障害としては、入眠時間の延長、中途覚醒の増加、早期覚醒などの睡眠障害がみられます。
これらは、自覚症状としては、つらいものであって、高齢者の生活の質を低下させる原因として、おもな要因としてよく取り上げられているものです。この一連の背景としては、体内時計、概日リズムの老化による障害があげられます。
それに加えて高齢者に多いアルツハイマー病やパーキンソン病などの患者では、体内時計の障害によるとみられる概日リズムの異常が高頻度に見られるようになってきました。夜間の徘徊や昼夜の活動量の低下など患者本人だけでなく、介護をする立場の人たちへも大きな負担となっている現状があります。
概日リズム劣化の注意点
それだけでなく、体内時計の老化による健康への影響は、睡眠障害だけに、とどまらず、UCLAでのラットでの時差ボケの状態を強制的に起こす実験を行ったところ、次々と実験台のラットが死亡するという結果が示されています。
若年のラットでは、時差ボケで死亡するという報告はされておらず、明暗周期など外界でのメカニズムの適応は体内時計が担っているというものから体内時計の老化は外界への環境ストレスへの耐性への低下も表しているといえるようです。
このような結果報告から、概日時計の老化は、今後の超高齢化社会に向けての重要な研究課題となっているといっても過言ではないでしょう。
夜眠れず、体内時計が狂っているという場合には朝決まった時間にしっかり起きるように習慣づけることをおすすめします。そして、起きたらすぐにカーテンを開けて陽の光を浴びましょう。朝太陽の光を浴びることで体内時計をリセットすることができると言われています。
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