致死率が高いと言われるボツリヌス食中毒とはどんなものか?
記事公開日:2016/01/22、 最終更新日:2018/07/11
致死率が高いと言われるボツリヌス食中毒とはどんなものか?
ボツリヌス菌は缶詰などに含まれる、食中毒を誘発させる細菌です。
このボツリヌス菌とはどんなもので、これによってもたらされる食中毒とはどんなものか、また予防法についてご紹介します。
①ボツリヌス菌とはどんな細菌なのか
ボツリヌス菌は耐熱性の芽胞をつくり、嫌気性に分布している菌です。
これによる食中毒は、日本では以前から飯寿司などの郷土料理で北海道や東北で知られていました。
このボツリヌス菌はボツリヌストキシンと呼ばれる毒素を産生します、ボツリヌストキシンは極めて毒性が強く、わずが0.5gで世界人口の致死量に達するとも言われています。これは青酸カリの20万倍にも及ぶ危険性があります。
そのため、化学兵器として研究され、実際に戦争などでは化学兵器として使用されたこともあるほどの毒があります。
②ボツリヌス食中毒の主な症状
このボツリヌス食中毒の症状としては、主に四肢の麻痺を引き起こし、ものが二重に見える、呼吸困難、構音障害、発汗障害、排尿障害を引き起こします。
意識がなくなるということはありません。多くのボツリヌス菌患者の死亡原因は、呼吸困難による窒息死が直接の死因となります。
③ボツリヌス食中毒の予防・治療法
ボツリヌス菌は熱には弱いので、食品を摂取前数分間煮沸すればよいです。また食品の低温保存によって予防できます。
また食品添加物として、亜硝酸ナトリウムがありますが、ハム・ソーセージ・ベーコン・すじこ、たらこなどの加工品には、このボツリヌス食中毒を予防する目的で使われています。
さらに乳児にたいして蜂蜜をあたえてはならないのは、乳児の体内でこのボツリヌス菌の芽胞は発芽しやすく、その引き金になるのが、蜂蜜ということが明白となっているからです。
蜂蜜の中の芽胞は加熱されにくく、乳児は腸内細菌が未成熟で、腸管が短いため障害されやすいというのが理由です。
しっかりと加熱して対応することが大切になります。
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