腹式呼吸は高齢者にピッタリのリラックス方法
記事公開日:2016/01/28、 最終更新日:2018/07/11
リラックスと呼吸による健康法
私たちの身体は、常に交感神経と副交感神経という2つの神経の影響を受けています。この2つの神経は自律神経といい、循環器、消化器、呼吸器など私たちが生きるための活動を常に調整するために働いています。この自律神経が乱れることによって、私たちの身体は様々な影響を受けます。
①自律神経の乱れ
精神的ストレスや疲れ、不規則な生活などが誘引となり自律神経が乱れると、誰でも身体に不調が現れます。それが高齢者となるとそのさらに影響は大きくなります。
例えば、循環器が関係して動悸や不整脈、めまいが見られたり、呼吸器が関係して呼吸が浅くなることで血行が悪くなり、むくみや便秘、全身のだるさを感じるなどの症状として現れてきます。これらの症状によって活動が制限されたり、また高齢者は元々の病気を抱えている場合が多く、病気の悪化の可能性もあるのです。
②リラックスして健康的な身体へ
自律神経のうち副交感神経が優位に働くとリラックスした状態になります。その副交感神経を働かせる方法として呼吸が重要になります。
不安や緊張を感じるときは交感神経が働き、浅く速い呼吸になります。逆にリラックスしている時には深くゆっくりとした呼吸になります。浅い呼吸は胸で呼吸する胸式呼吸といい、十分な空気を肺に取り込みにくいため1度の呼吸で全身に送られる酸素の量もは少なくなってしまいます。
深い呼吸はお腹で呼吸する腹式呼吸といい、しっかりと空気を肺に送り込むことができ、1度の呼吸で出し入れされる空気の量は胸式呼吸の3倍以上といわれる程、十分な酸素を全身に送ることができます。少ない活動回数で多くの酸素を体内に取り込めることから、心臓や肺の負担は減り、それに伴って血圧も安定します。
また、腹式呼吸は呼吸のたびに上下に横隔膜を働かせることで内臓が刺激され機能を高める効果もあり、呼吸によって全身の機能を向上させることができるのです。
③どこでもできる健康法
場所を選ばずに、どこでも行えるのが腹式呼吸による健康法の良いところです。腹式呼吸の大切なポイントは、鼻から吸って口から吐き切ることです。そして吸うときよりも長くしっかりと息を吐くことを意識します。
このとき力を抜いて、下腹部に手をあてながら3秒くらいかけて膨らませるように鼻から吸います。次に5~10秒かけて下腹部をへこませるように口をすぼめて息を吐き出します。この動作を3分間繰り返すことで十分な効果を得ることができます。
呼吸と心身の状態は密接に関係しています。簡単にしかも手軽にできる腹式呼吸で副交感神経を刺激して健康的な身体を手に入れましょう。
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