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リハビリパンツの使い方

記事公開日:2016/02/05、 最終更新日:2018/07/11


リハビリパンツの使い方

リハビリパンツの使い方

尿失禁がある場合、オムツやリハビリパンツを使います。どんな方にはオムツが向いていて、どんな方はリハビリパンツを使うのか、またパットも併用するのかという使い分けは、使用される方の状態に関わってきます。正しく、賢く使うには、何を基準に考えればいいのでしょうか。

リハビリパンツとオムツ

リハビリパンツの素材は紙で、下着のように履く形状をしています。薄めで少量の尿漏れに利用するものから厚手のものまで、メーカーによって多種多様にあります。リハビリパンツの中にパットを当てるタイプのものもあり、使い方も多様性があります。基本的には、排尿障害はあるけれどトイレで排泄可能な方に対して使用します。

オムツは、両脇をテープで留める形状をしています。こちらは、寝たきりの方を対象としており、本人が自力でオムツを交換することはなく、介護者が交換するのを前提とした形になっています。

ADLに合わせたリハビリパンツの使い方

老化により筋肉が衰えていてくしゃみをしたときに尿漏れがある方や、脳梗塞などが原因で尿失禁がある方には、リハビリパンツを使って排尿のトレーニングをします。

排尿感覚があり、自力でトイレに行くことが出来る方は、薄めのリハビリパンツを使用します。くしゃみなどをしたときに尿漏れするようなケースでは、リハビリパンツではなく、ふつうのパンツにパットを当てておく方が経済的でしょう。

排尿感覚はあるけれど、気付いた時には間に合わないという方もいます。歩行困難でトイレに行くまでに時間がかかる場合などが当てはまります。この場合はリハビリパンツを利用して、間に合わなかった場合の対処をします。余裕をもってトイレ誘導をすれば間に合うので、毎回のようにリハビリパンツを取り換えずにすむように、その方の排尿リズムや飲食の量などをチェックして、排尿パターンを掴むと良いでしょう。

認知症があり排尿したことがわからない方も、リハビリパンツを利用します。前者と同じように、排尿パターンを掴んで早めにトイレ誘導をすると良いでしょう。

脳梗塞後などの方は、始めのうちは厚めのリハビリパンツにパットも併用し、歩行や生活動作がスムーズになってきたら順次薄手のものに変えていきましょう。
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リハビリパンツ使用時の注意点

要介護者の状態というのは、少しのきっかけで大きく変わることがあります。排尿に関しても、日によって量が多い少ない、間隔が長い短いなどの違いがあるでしょう。毎日毎日すべて同じにするのではなく、その日のその方の様子を見ながら使用するものや誘導の時間などを考えることも必要です。汚れたら取り換えるという方法だと、お互いに不愉快になることもあるので、リハビリパンツを履いているからといって放置するのではなく、リハビリパンツをいかに汚さずに済むかを検討することが一番大切です。

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