レーザーケーンという歩行補助具の使い方
記事公開日:2016/02/06、 最終更新日:2018/07/11
レーザーケーンという歩行補助具の使い方
レーザーケーンという歩行補助具があるのをご存じでしょうか。おもに視覚障害者が使用するもので、レーザーで障害物を探知する機能を白杖に装着したものです。具体的に、どのような機能を持っていて、どのように使用するのでしょうか。
レーザーケーンとは
視覚障害者が白杖を使って前方の障害物を確認しながら歩くのを見たことがあるでしょう。しかし白杖は、数歩先の足元の障害物は検知できますが、前方にある暖簾や張り出した枝などの上方にある障害物を検知することはできません。そこで開発されたのが、ETA(Electronic Travel Aid)というレーザーを使用した障害物検知システムです。
ETAとは、光や音などのエネルギー波を照射して、跳ね返ってきたエネルギー波を検知し、振動に変換して障害物を知らせるものです。障害物が何もなければエネルギー波は前方へ進んで行きます。何かにぶつかると、波動が跳ね返ってきます。これを音や光で感知すると、都会のように人や物の多い場所では膨大な情報量となってしまうため、波動を振動に交換しています。
この装置を白杖に埋め込むことで、にぎりの部分で振動を感じることができます。ETAは柄の部分に取り付けられており、エネルギー波の範囲設定ができるので、前方何メートル程度までの障害物を検知するかを設定することができます。
>関連:なぜウチシルベは無料で老人ホームを探してくれるの?
レーザーケーンの使い方
まずは、レーザーの照射範囲を設定します。上下左右に2メートル、と設定した場合、振動を感じたら2メートル以内に「何か」があります。上下に4メートル、左右は2メートルのままと範囲を変えて振動がなくなれば、上下2~4メートル範囲に障害物があることがわかります。
障害物との距離が短くなると振動が大きくなるので、近づいていることがわかります。逆に振動が弱くなれば障害物から遠のいているのです。障害物自体が移動している場合は、自分が停止してみると、近づいてくるのか遠退いて行くのかを感知することができます。
レーザーケーンの認知度と課題
ETAシステムを搭載したレーザーケーンは価格が高いこともあり、使用している方の数は少ないようです。普通の白杖とETA装置を併用して使っている方もありますが、杖と装置で両手が塞がってしまうため、何かあった時にとっさに避けられない不便さがあります。
課題としては、価格を安くすることや、国内生産・国内販売をもっと増やす必要があるでしょう。レーザーの照射範囲にも改良の余地があります。また、一般にも広く歩行補助具の知識を広めていくことも重要です。
施設を効率よく探すには?
歩行に杖や歩行器が必要な高齢者の老人ホーム探しもこちらから無料で相談可能です。
見守りがある高齢者住宅や手厚いケアをおこなってくれる有料老人ホームをプロが探してくれますよ。安心しておまかせできる施設が見つけられそうですね。
人気記事
老人ホーム探しはおまかせください
お住まい相談員がピッタリの老人ホームをご提案
09:00~18:00
(年中無休)
老人ホーム探しは、わたしたちにおまかせください!
相談無料!
全国対応!
相談無料!
全国対応!