レスパイトケア入院は家族のためにある
記事公開日:2016/02/09、 最終更新日:2019/05/16
レスパイトケア入院のレスパイトは「休憩」「一時的な休止」という意味です。誰の休憩や休止かというと介護をしている家族のことを指します。家族のためのケアがレスパイトケアであり、レスパイトケアで入院をすることをレスパイトケア入院といいます。
ここではレスパイトケア入院についてご紹介していきます。
目次
レスパイトケアを利用する為の条件
レスパイトケア入院は全ての人が対象となっているわけではありません。利用できる方は決まっていますので注意しておきましょう。利用できる条件は2つあり、それぞれ以下を参照していください。
介護保険でのショートステイが使えない方
介護をしている方のレスパイトケアで最も使われるのは介護保険でのショートステイです。1泊以上施設で預かることによって介護者の負担を軽減させる役割があります。しかし、人によってはショートステイを利用することが出来ない場合もあります。
利用することが出来ない理由の一つに医療的な対応できないという理由があります。例えば、気管切開をしている方、胃ろうや腸ろう、持続点滴が必要な方、麻薬管理が必要な方などは基本的にショートステイを利用することはできません。
ショートステイには看護師の数が少ない、また夜間帯は介護士しかいないところがほとんどだからです。ショートステイを利用できない医療ニーズが高い方は、病院の方が適しておりレスパイトケア入院します。
かかりつけ医から診療情報提供書をもらえること
介護保険のショートステイを利用できないぐらい医療ニーズが高い方の場合は、かかりつけ医を持っていることがほとんどです。そのかかりつけ医からレスパイトケア入院をする病院に診療情報提供書を渡せる方が利用条件の一つとなっています。
つまりレスパイトケア入院を受け入れる病院からしてみれば、かかりつけ医からの情報がないと受け入れが出来ないのです。
もしレスパイトケア入院を考えているのであれば、あらかじめかかりつけ医に相談をしておくと良いでしょう。
レスパイトケア入院の費用・期間
レスパイトケア入院で気になるのはどの程度の費用負担があるのかということです。費用負担としては、レスパイトケア入院だから高い安いというのは無く、通常の入院と変わりはありません。一泊いくらぐらいかかるのかというのは病院によって異なりますので、事前に病院で確認をすることをお勧めします。
期間については原則14日以内になります。14日を超える利用をすることはできませんし、一か月以内に14日を2回利用することもできません。(※病院によっては14日利用後は3か月間受け入れが出来ないところもあります)
しかし、これはあくまでも病院の空き状況によりますので、14日利用することが出来ない、希望の日数通り受け入れしてもらえなかったということは良くあります。
早めに予約をすることによって、できるだけ希望の日数レスパイトケア入院の受け入れをしてもらうことが出来ますので、予定が分かり次第連絡をするようにしましょう。
レスパイトケア入院を利用する際に知っておきたいこと
レスパイトケア入院をする際に知っておきたいポイントについてご紹介していきます。
どこに申し込めばいいのか?
申込先は病院によって異なりますが、多くの場合は地域連携室や医療相談室などになります。また、家族から申し込みをすることが多いと思いますが、病院によってはかかりつけ医やケアマネジャーからでないと申し受けをしていないところもあります。
申し込みには専用の用紙への記入が必要な場合もありますので、まずは病院でどのようにしたら利用できるのかを相談するようにしましょう。
リハビリはしてくれるのか?
入院期間中リハビリをせずにずっと寝たきりの生活になってしまうのでは?と心配になる方もいます。リハビリについては必ずするとは言い切れませんが、必ずしないとも言い切れません。病院としてもできるだけ入院中に身体機能が低下しないように配慮して、リハビリをしてくれるところもあります。しかし、状況によってはリハビリをする時間がない場合もあったりし、リハビリが出来ない時もあります。
退院先は指定あり
レスパイトケア入院から退院する場合は、入院前に住んでいた自宅か、施設に限られます。他の自宅や、他の病院などには退院させることが出来ませんので注意しておきましょう。
やはり医療ニーズが高い方を預かっている反面、退院後もしっかりとケアを受けれるところでないと退院させることが出来ないという状況があります。
他の病院に転院させることが出来ないというのは、医療保険の兼ね合いがあるからです。
受け入れは原則平日
レスパイトケアを受け入れるのは原則平日です。土日祝は受け入れが難しいことがほとんどですので注意しておきましょう。また、時間に関しては日中のみですので、覚えておきましょう。
介護はいつ終わるのかわからない
要介護の方が在宅で生活をしていくためには、介護者による介護は必須です。しかし、その介護者が疲れてしまい、介護が出来ない状態になると在宅での生活は難しくなるでしょう。
要介護の方に良い生活送ってもらうことは非常に大切なことですが、介護者の方の生活もしっかりと充実しておかなければいけません。特に介護の場合は終わりがいつになるのか検討が付かないからです。
例えば、子育てであればある程度の年齢が行けば、手がかからなくなりますが、介護の場合はそういうわけにはいきません。そのため、早い段階で介護疲れをとるレスパイトケアを利用することをお勧めします。レスパイトケア入院は通常のレスパイトケアと違って医療ニーズが高い方でも対応することが出来ますので、今までショートステイの利用を断られた方などは、是非レスパイトケア入院をお勧めします。
まとめ
レスパイトケア入院は医療ニーズの高い方を受け入れるという特徴がある反面、使い勝手としては介護保険のショートステイに劣ります。よく介護保険のショートステイとレスパイトケア入院を同じように考える方がいますが、利用できる日数、費用なども違います。全く別物と考えておきましょう。
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