補聴器の購入と取り扱い
記事公開日:2016/02/10、 最終更新日:2019/02/06
目次
補聴器の購入と取り扱い
難聴の高齢の方や聴覚障害のある方にとっては大切な補聴器。補聴器を装着する事によって、今まで聞こえなかった音が聞けるようになり、周囲の方とのコミュニケーションも取りやすくなります。そこで補聴器を購入するにあたって、知っておきたい事をまとめてみました。
補聴器音を拾いやすくする
聴覚障碍者の聞き取りを補助する補装具である補聴器。マイクロホン、アンプ、レシーバーから構成されており、交換用の補聴器専用空気電池が電源となっています。補聴器の種類は様々で、その方にあった補聴器を選んでいただく事をお勧めします。
補聴器を購入するにあたって、聴覚障害の程度を決める聴力検査(測定)が必須であり、純音検査、語音検査を受ける必要があります。
純音検査が有効
補聴器の購入する際に必要となる検査の一つであり、一般に行われる聴力検査の事を指します。検査方法は防音室でヘッドホンをつけ、ヘッドホンの先にあるオージオメーターという機械から音を出して聴力を検査します。
オージオメーターからはいくつかの周波数の音が出ます。聞こえないレベルの音から周波数を出していき、聞こえ始めた時点でボタンを押し伝える方法です。
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語音検査は言葉を聞き分ける検査
純音検査と同様で補聴器を購入する際に行われる検査であり、この検査は実生活における言葉の聞き取り、コミュニケーション能力の測定、補聴器適合判定時の装用の可能性や装用耳の選択、補聴効果の判定、後迷路性難聴の鑑別診断、訓練効果の評価などがあります。検査の方法は単音節で構成された語音リストを十分に聞こえるレベルで提示した時、どの程度正確に聞き分けられるかを測定します。
補聴器の取り扱い
補聴器購入後は取り扱いに十分注意が必要です。例えば、入浴時は必ず外し水や水分がかからないようにする、日の当たる車内に放置しないなど注意しなくてはいけない事が色々あります。誤って水がかかってしまった場合は必ず補聴器専門店で点検をしてもらって下さい。
補聴器は医療費控除の対象に当たるか
聞こえづらい、耳が遠いといった聴覚の異常があった時に、聴覚の補装具に補聴器があります。この補聴器は、医療費控除の対象になるのでしょうか。
補聴器の用途
最近、視力が落ちて0.5になったので眼鏡を買った、という場合に、眼鏡は医療費控除になりません。同様に、聞こえにくいので補聴器を買った、という場合は控除対象外です。
しかし、「(医療費)控除の対象に含まれるもの」の中に、「医師等による診療等を受けるために直接必要なもの」として、「義手、義足、松葉づえや義歯等の購入の費用」が挙げられています。つまり、日常生活に必要なものとして購入した補聴器は対象外ですが、受診に際して医師の声が聞こえにくいため購入した補聴器については、控除対象に含まれます。
控除の対象となる補聴器の購入
医療費控除の対象に含まれるとは、具体的にどのような入手経路を辿るのでしょうか。
まずは、医師が診察する場面で、補助具として補聴器が必要だと言うことを、医師が診断している必要があります。つまり、こういう病名で補聴器が必要である、という医師の診断書があれば、補聴器の購入費用は医療費控除として申請できます。この場合、時系列としては、まず医師の診断書があり、その上で補聴器を購入することになります。先に買ってしまい、後から診断書を書いてもらった場合は、控除対象外となることもあります。
補聴器購入の助成制度
障害者総合支援法では、身体障害者等級の該当者に対して、補聴器購入の費用の9割を助成してもらえる制度があります。本人の費用負担は1割であり、これに対しても医療費控除の対象になります。ただし、障害者総合支援法の場合は身体障害者手帳の取得が前提となります。まずは居住区の自治体の福祉課や福祉事務所で身体障害者手帳の交付申請書を入手し、指定された医療機関に受診して、所定の診断書と意見書を医師に記載してもらいます。その書類を自治体に提出すると、2カ月程度で手帳が交付されます。その後は、自治体から補聴器助成申請書を入手し、自治体が指定した医療機関を受診して補聴器購入のための意見書を医師に書いてもらい、購入することになります。やり方や書類については自治体によって異なるため、補聴器を購入しようと思ったら、まずは地域の福祉事務所で調べてみるとよいでしょう。
補聴器を使用する際の注意点
高齢者になるとどうしても耳が聞こえにくくなり、補聴器をつけている人は多くなってきています。また、近年では補聴器が高性能になり、低価格になった、目立たなくなったと利用者も増えてきました。
補聴器をつけている方を介護する際にはどのような点に注意していけば良いのでしょうか。
高音が聞き取りやすいのか、低音が聞き取りやすいのか
補聴器の種類、その人の聴力の状態によってどのような音が聞き取りやすいのか変わってきます。補聴器には単純に音を大きくする効果もありますし、高音部分を補ってくれる、低温部分を補ってくれるなどといった状態に合わせて弱い部分を補ってくれるものがあります。
そのため、最初はまず低い声から話しかけて、反応を見ながら高い声にしていき、一番反応が良いところが一番聞こえやすい音の高さだと認識しておきましょう。
補聴器の破損に注意しましょう
介護施設ではよく補聴器の破損をすることがあります。現在補聴器は非常に目立ちにくくなっており、補聴器をつけていることを気づかずにお風呂介助をしてしまったという場合がありますので、入浴前には必ず補聴器を確認するようにしましょう。
高いものになりますと数十万円する補聴器もありますので、注意が必要です。
また、入浴時以外でも衝撃を与えてしまう、おむつ交換の際にとれて、利用者の体で圧迫してしまって壊してしまうということもありますので、慎重に取り扱うことが大切です。
つけっぱなしは良くない
補聴器は常につけているものと思いがちですが、あまりにも長時間付けるのは良くないですので定期的に外してあげるようにしましょう。
補聴器を常につけていると耳に負担がかかりますし、耳の中が湿気で湿ってしまうことがありますので、外して乾燥を促すことが必要です。
外した際はなくさないように専用のボックスに入れておく、職員が管理するなどをしてなくさないようにしましょう。
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