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高齢者に多い不安神経症

記事公開日:2016/02/26、 最終更新日:2018/07/11


高齢者に多い不安神経症

高齢者に多い不安神経症

人間誰しも、元気な時には気にもならないことが、病気や体調不良になるととたんに不安に襲われるものです。高齢者は、加齢による体力や能力の低下によって、いままで出来ていたことができなくなります。そして、「この先、私はどうなるのだろう」という漠然とした不安を抱えるようになります。

 

①不安神経症の原因

不安を感じる原因は、ある日突然起こるものではなく、なにか些細なことでもきっかけがあります。多くの場合は、何かの病気にかかったことから、「もっと重大な病気になるのではないか」という不安が生じます。また、身内や親しい知人などが亡くなったり病気になったりしたことが原因かもしれません。仕事を辞めたことによる社会的地位や役割の喪失、給料がなくなって年金に頼るという金銭的不安が原因のこともあります。このように、何かを失ったかもしれない、という不安と、それによって将来もっとひどいことが起きるかもしれない、という危機感が不安神経症の発症の起因になっています。

②不安神経症の症状

高齢者の不安神経症は、必ずこういった症状が出るという確定的な症状はありません。むしろ身体的な症状からは気付かず、あれが心配これが心配という本人の訴えから、異常に気付くケースも多くあります。いつも焦っていて集中力がなく、あれこれ心配している割に、ひとつの物事を完遂できずに次に着手している、というようなことが多くなってきた場合には、不安神経症を疑ってみましょう。身体的には、下痢や便秘の訴えが多くなる傾向もあります。そういった時は、できれば高齢者専門の精神科を受診して、本人が安堵感を覚えるような治療と服薬を早めに開始しましょう。

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③治療に関する注意点

不安神経症は、不安を訴える以外に身体的症状が出ることがあります。一見、まったく関係無いような頭痛や便秘、下痢、食欲不振、肩こり、動悸、息切れ、不眠、四肢の震えやこわばりなどです。こういった症状は精神科の薬では治らないと本人は思っており、何か別の病気があるに違いないと、さらに不安を煽ることがあります。従って、本人が納得できるようにきちんと身体的な検査も行うとよいでしょう。

また、精神科の薬は、初期の治療では即効性のあるものは処方されません。薬の相性もかなり個人差があります。数週間から数か月の間は、様子観察に徹して根気よく治療を続けましょう。薬が効かないからこの医者は駄目だと言って、すぐに病院を変えてしまうと、かえって混乱が大きくなることが考えられます。

施設を効率よく探す方法は?

独居の高齢者は孤独感から不安を感じることもあります。精神的な不調から体調を崩したり認知症が進行することも考えられるので家族や周りの人が適切な対応をすることも求められます。
独居に不安を感じる場合には施設入居を検討するのもいいでしょう。こちらから無料で相談可能です。
精神的な落ち込みがある方も施設のスタッフの適切な対応で表情が明るくなってくることもあります。安心してご家族をおまかせできる施設をウチシルベのお住まい相談員は知っています。まずはお気軽にご相談下さい。

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