集団生活で提供されるケアの形態
記事公開日:2016/03/04、 最終更新日:2018/07/10
集団生活で提供されるケアの形態
在宅療養を選択した要介護者は、家族や介護保険サービスによる介護を受けながら、できるだけ自立した日常生活を送ります。しかし、療養の場として選択できる場所は、自宅以外にもたくさんあります。
最近はさまざまな事業が高齢化社会に対応した施設運営を行うようになったことで、少人数で日常生活を共にするグループホームや、介護士などが常駐する高齢者専用のマンション、病院に近い介護施設など、高齢者の生活の場がたくさんつくられています。
①暮らしを継続させる施設での介護
さまざまな種類の高齢者向け施設がある現在、要介護者や家族がそれぞれの特徴やサービス内容、また利用料金などを参考にして、療養の場を選択しています。その施設でのケアには大きく分けて個別ケアと集団ケアの2種類があります。
どの施設でも、今までの生活や暮らしを継続させることが重視されています。しかし、施設の構造上完全に個別に介護を提供することは難しく、同じ施設に入居している要介護者の方はみな同じ時間に起床し、同じ時間に食事やケアを提供してもらうという入院中のような集団生活が基本となる施設が多いと思います。このようなケアを集団ケアといいます。どのケアもすべて要介護者の生活リズムや要望にあわせて、自宅で1人介護を受けているようにケアすることを個別ケアといいます。
施設を選ぶときの視点として、どちらのケアが提供されている施設なのかは重要なことです。老後のゆっくりとした時間を生活する場ですから、できる限り無駄な気を遣わない場所が好まれます。そのため、集団ケアを行う施設は避けられる傾向があります。
②ケアの形態によるメリットとデメリット
施設に入所しても、プライバシーが守られ、できるだけ自由な生活を送れるように考えられたのがユニット型の施設です。2~10人が共同生活をする空間には、共有スペースとプライバシーが守られるそれぞれの個室があり、その中で1人1人の個性や生活リズムに合わせて個別ケアが提供されます。しかし、その分入所費用は高くなり、多床室の場合と比べて数万円から数十万円の差ができてしまいます。
病院のような多床室で提供される集団ケアでは、カーテンで仕切られただけの場所がプライベート空間であり、周囲を気にして気を遣ってしまいがちです。しかし、利用料が安いことや要介護度が重く寝たきりの方にとっては、定期的に決まった時間にケアを受けることができ、同室の利用者を訪問した際など異常があればすぐ気付いてもらいやすいというメリットもあります。
このように個別ケア、集団ケアにはそれぞれのメリットとデメリットがあります。それを念頭において施設を選択することが、過ごしやすい療養生活への第一歩になります。
③笑顔で暮らせる療養の場
集団ケアでも個別ケアでも、利用者の尊厳が守られ、生活の質が維持されており、介護されているのではなく、そこで利用者自身が笑顔で生活できるのかが重要です。
介護サービスを使用しながら、自宅で最期まで生活したいと願う高齢者がほとんどですが、施設を選択しなければならない状況もあります。さらに、希望する施設に入所できなかったり、共同生活を送ることで楽しいと感じる方もいれば、窮屈に感じる方もいるでしょう。
今まで生活を共にしてきた家族ではなく、全くの他人にお世話になりながら日常生活を送ることは、少なからず負担になります。しかし、利用者に対してその施設でできる最大限のケアを心から行っている施設であれば、ケアの形態に関係なく療養の場として過ごしやすい環境だと思います。ケアの形態や特色、サービスなどは施設によってさまざまです。大切なのはそこにある、利用者の生活の質です。施設という仕組みの壁を越え、笑顔で暮らす利用者が多い場所こそ、過ごしやすい療養の場なのです。
施設を効率よく探すには?
グループホームのような施設で集団生活を送りたいというかた、反対に集団生活が向いていないので静かに過ごせるようなところがいいという方、どちらもその方にあった施設をご紹介可能です。こちらから無料で相談可能です。
ケアをおこなってほしい、生活の場としての住まいを探して欲しいなど高齢者施設に求める条件は人によって様々です。その方に合ったお住いをプロがご紹介します。
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