遂行機能障害の特徴と検査方法
記事公開日:2016/03/14、 最終更新日:2018/07/10
遂行機能障害の特徴と検査方法
遂行機能障害とは前頭前葉に障害が起こると発生する症状の1つです。
先天性・後天性に分類され、後天性では外傷による遂行機能障害がありますが、遂行機能障害の特徴やテスト方法にはどういったものがあるのでしょうか。
①遂行機能障害の特徴と前頭葉の働き
前頭葉の主な働きとして実行する為の様々な機能が備わっています。
自分が現在進行形で行動している事で起こる結果を予測する事で日常を問題なく過ごす事が可能になります。
前頭葉が何かしらの障害を受ける事で、目的に向かって行動する手順を上手にまとめる事が出来ず、結果的に目的を達成する事が出来ない場合や効率的に目的に向かって達成が出来ない事が特徴です。
②遂行機能障害のテスト方法
遂行機能障害の有無を確認する為の検査方法として「かなひろい」や「WCST」があります。
かなひろいテストでは、平行して違う行動を行えるかを確認する事を目的として行います。
提示された文章内に「あいうえお」を見つけた段階でチェックを付け、文章の意味を同時に理解が可能か確認します。
WCST(ウィスコンシンカード分類課題)では、作業を行って得た記憶を維持しつつ次の目的の為に繋ぐ事が出来るのかを確認する目的として行われます。
基礎となる数枚のカードと1山のカードを使います。
色・形・数がそれぞれ異なるカードを被験者に見せ、色・形・数の中で手渡されたカードを分類する基準を決めます。
手渡されたカードを1枚ごと分類する際に、カードの分類分けが正解かの答えを受けます。
この分類分けの正解は被験者に伝えられる事はなく、経験として問題点を探し、次の分類分けを行う事で隠れたルールを見つける事が求められます。
また、ルール変更が突然行われる為、変更した事に気づくまでの時間や間違った回答数を数えます。
③遂行機能障害のリハビリ方法
基本的には実際に目的を立てて行動する実行型と、目的と計画を立てる計画表の作成や数独などを使用した机上型に分ける事が出来ます。
直接行動する際には、行動する為の細分化チェックリストを作成しながら、1つ1つの行動を単純化する事が必要です。
机上で行う際には、調べる事によって得られる結果を先に明確にし作業を行います。
また、記憶を次に繋げる為にRPGなどのゲームを使用する事もあります。
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