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入居金が無料~何千万円と大きな差があるけど、どこが違うの? 老人ホーム入居について

入居金が無料~何千万円と大きな差があるけど、どこが違うの?


記事公開日:2015/01/11、 最終更新日:2018/04/13

入居金に大きな差があるけれどどこが違うの?

老人ホームを探す際に、最初に必要となる入居金の価格は入居の可否を判断する上でとても重要な材料となります。その際に、同じ名称・カテゴリの施設であっても、入居金が大きく異なることに驚きを受ける方が少なくありません。具体的には、入居金無料のホームから数千万円も及ぶものまでまさに設定はさまざまです。入居者本人やご家族の資産状況等にも左右されるので一概にどちらが良いとはいえませんが、おおむね下記のような傾向があります。

 

入居金が低い物件 入居金が高い物件
老人ホームの運営会社や中小企業が母体となっていることが多い 大手資本でブランド力のある企業が運営していることが多い
生活に必要な最低限の設備 カラオケやシアタールームなどのレクリエーション施設が充実
食事は入居者全員がそれぞれに決まったものを食べる 食事を選べる(和食、洋食など)ことが多い
居室や共用スペースが狭い 居室や共用スペースが広い
看護師がいるのは日中のみの場合が多い 24時間体制で看護士が常駐
スタッフの数は最低限 スタッフの人数が多い

 

単純に比較してみると、入居金が高い物件の方がすべての面で優れているように感じられるかもしれません。しかし、これは一般の住宅でも価格が高い物件の方が機能・設備が優れていることと同様だといえるでしょう。覚えておきたいのは、一時入居金が安い(あるいは発生しない)施設であったとしても、サービスの内容が劣悪というわけではなく、入居者が快適に暮らすために必要なケア・サービスは提供されるということです。ご本人やご家族の資産状況と合わせて、「本人がホームでどのように暮らしていきたいか」を事前に話し合っておきましょう。例えばですが、「穏やかに毎日を過ごしたい」と考えている方には最新のカラオケ設備や豪華な食事の優先度は低いはず。そのライフスタイルに合った施設を選ぶことが重要です。

 

もう1点、注意しておきたい点として入居期間が挙げられます。昨今は入居一時金がゼロの物件が増えていますが、サービスや設備内容がほぼ同じ場合、入居一時金なしの物件の方が月額利用料は高く設定されています。つまり、最初が安くても、年数が経過するにつれて総費用はかさんでいき、おおむね3~5年程度で逆転することが多いようです。

入居者のご年齢や身体状況、あるいは症状等を総合的に判断して、一時的な出費の多寡に惑わされることなく、長い目でプランを考えてみるのがよいでしょう。もちろん、入居が数か月~3年程度の見込みであれば、入居一時金なしの施設も有力な選択肢になりえるはずです。


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