「I-Challenge!」の補助金交付が決定。-介護ニュース
記事公開日:2016/02/03、
少子高齢化社会を迎え、介護業界の人手不足は深刻化しています。このため、情報通信技術を活用して介護労力を軽減しようとする動きが活発化。今回、総務省は「ICTイノベーション創出チャレンジプログラム(I-Challenge!)」に関して、IoTデバイスを用いた「がんばらない介護」の技術開発に2000万円以上の交付を決定しました。
出典:総務省
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin03_02000154.html
「IoT」とは、「Internet of Things」の略。「モノのインターネット」と呼ばれることもあります。パソコンやサーバーといったコンピューター以外のさまざまなモノがインターネットに接続され、互いにやりとりすることです。すでに医療機器や電化製品、自動車などに利用されています。
今回、補助金の交付が決定した「がんばらない介護」は、IoTデバイスを用いることで、介護労力にかかる負担を軽減するシステム開発です。具体的には、センサーによって高齢者の心拍数や行動を感知し、見守る側のスマートフォンに通知するもの。これが実用化されれば、在宅介護をしている場合、「ちょっと目を離している間に祖父がいなくなった」「夜中でも妻の様子が気になって何度も様子を見に行く」といった介護負担がかなり軽減されるのではないでしょうか。
日本の技術力は、世界に誇るものがあります。ドラマ「下町ロケット」のような最高品質で、介護をする家族やスタッフの負担を少なくしてもらいたいですね。ただ、どんなに素晴らしい技術が開発されたとしても、それを操るのは人です。たった一つの入力ミス、小さな設定ミスが、人命に関わる事故につながるかもしれません。システム開発の次は、それを使う人の技術習得が課題になりそうです。