今季初、インフル「流行警報レベル」。-介護ニュース
記事公開日:2016/02/16、
今シーズンで初めて、インフルエンザが全国的に大きな流行が起きていることを示す「流行警報レベル」を超えました。国立感染症研究所によると、今月7日までの1週間、医療機関を受診したインフルエンザ患者は、全国で推計164万人。1医療機関あたりの患者数は34.66人で、前の週の約1.5倍になっています。学級閉鎖などの対応をとった学校や保育所は5995ヵ所。厚生労働省は予防の徹底を呼びかけています。
出典:日本テレビ系(NNN)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20160215-00000078-nnn-soci
インフルエンザは、例年12月から 3 月にかけて流行。インフルエンザウイルスに感染して起きるインフルエンザは、38度以上の発熱、 頭痛や関節、筋肉痛などの症状が急に現れます。
今年は歌手の北島三郎さん、タレントの恵俊彰さん、お笑い芸人のカンニング竹山さん、お笑いコンビ、ピスタチオの小澤慎一朗さんらがインフルエンザに感染。宝塚歌劇雪組では生徒6人が休演するという緊急事態も発生しました。
厚生労働省では、今冬の対策として専用ホームページの開設、啓発ツールの作成、相談窓口の設置など、流行に備えて取り組んできました。高齢者や慢性疾患をもつ方は、肺炎を伴うなど重症化することがあります。このため、高齢者の入所施設での感染防止対策を推進しています。インフルエンザに感染しないために、まずは、施設内にインフルエンザウイルスが持ちこまれないようにすることが重要です。
インフルエンザを予防する有効な方法は、3つです。
1.ワクチン接種
2.手洗いや手指衛生
3.咳エチケット
1.インフルエンザにかかると重症化しやすく、特に接種の意義が大きい65歳以上の方、64歳以下でも疾患や状態により定期の予防接種の対象となっています。
2.手洗いで付着したウイルスを洗い落としたり、アルコール製剤による手指の消毒は、インフルエンザウイルスに有効です。
3.インフルエンザは、飛沫感染です。咳やくしゃみで飛ぶ小さな水滴によって感染します。マスクをする、人に向けて咳やくしゃみをしない、咳やくしゃみを手で受けとめたら手を洗うなど、感染を広げないエチケットが大切です。
みなさん、これまで聞いたことがあることばかりでしょう。しかし、わかってはいても、何度も手を洗うのは面倒です。この季節は水が冷たいし、手荒れにもつながります。マスクをすれば息苦しいし、ヒモで耳は痛くなるし、せっかくのお化粧がくずれてしまうことも。しかし、インフルエンザに感染しない、感染させないためには、ひとりひとりの感染予防行動が大切です。流行を大きくするのも、小さくするのも、私たちなのです。
それでも、インフルエンザに感染したらそれはそのとき、他の人にうつしても自分には関係ない、なんていう自分本位な方もいるでしょう。では、計算高く自分の成功のためと、考え方を転換してみてはいかがでしょう。
情報番組「ひるおび!」は恵さんにかわって八代英輝弁護士がMCを担当し、「スッキリ!!」と「PON!」はピスタチオの相方、伊地知大樹さんが1人で出演。生徒6人が休演した宝塚歌劇の公演は代役が舞台に立ちました。どちらもピンチヒッターが無事に活躍したそうです。
インフルエンザに感染せず、元気に過ごしていれば、レギュラーの代役で思わぬチャンスが転がりこんでくるかもしれませんよ。感染した側は、高熱でつらい思いをしたうえ、レギュラーの座は無事かとゆっくり休んでいられませんが。