平均9万円下回る介護職員の月給。-介護ニュース
記事公開日:2016/02/22、
厚生労働省によると、2015年の月額賃金は平均で30万4,000円。女性の勤続年数が延び、女性幹部が増えたことにより、女性は24万2,000円と過去最高を更新しました。とはいえ、平均より6万円も低いのですが。
重労働、低賃金と言われる福祉施設の介護職員の平均賃金は、全職業よりも9万円安い21万400円。平均勤続年数が6年と、短いことが要因の一つだと考えられています。
出典:フジテレビ系(FNN)、向日市役所
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20160218-00000682-fnn-bus_all
http://www.city.muko.kyoto.jp/kurashi/shisei/shokuin/2/2/1449541400646.html#a5
ある人が月額100万円もらっていて、9人の月額賃金は20万円とします。そうすると、10人の平均賃金は28万円となります。1人だけ平均以上で、残り9人は平均以下です。ある意味、数字のトリックですね。女性の月額賃金が24万2,000円と過去最高を更新したからといって、女性全員の賃金が上がるなんて奇跡であり、高額賃金の少数派が平均を上げているだけかもしれません。
介護職員の月額賃金も、みんながみんな低賃金なわけではありません。たしかに低賃金だから離職率が高く、勤続年数が短いから賃金が安い、というマイナススパイラルはあるでしょう。しかし、勤続年数によって、役職によって、施設によって、もらっている人はもらっているのです。調査の結果は、平均賃金なのですから。
世の中が不景気でも、ちゃっかり高い給与をいただいているという公務員はどうなんでしょう。
最近、こんな驚きの勤務実態が発覚しました。
京都新聞の取材により、京都府向日市のごみ収集を担当する清掃職員の大半が、所定勤務時間中にテレビ鑑賞やゲーム、昼寝などをしていることがわかったのです。市や関係者によると、ごみ収集は午前中にはほぼ終了。それ以降の勤務時間は、大型ごみ収集などを行う当番以外、犬や猫の死骸収集といった急な出動に備えて待機することになっているそうです。しかし、急な出動はまれで、午後は仕事がない状態が恒常化しているとか。
そんな向日市のwebサイトを見てみると、2014年4月1日現在、向日市の清掃職員の公務員平均給与月額は41万5,843円。参考として、対応する民間の類似職種である廃棄物処理業は28万8,100円となっています。類似職種よりも、全職種よりも、平均を大きく上回っていますね。
そんなに人手が余っているなら、人手不足が問題となっている介護業界をサポートできないものでしょうか。とはいえ、決められた仕事だけして遊んでいるような方々ですから、人の命を預かるような仕事が務まるか、です。もちろん、ゲームや昼寝をする時間はありませんし、介護業界も人を選びますよね。