全国各地のお住まい相談員が、あなたをお手伝いします!

老人ホームの検索・紹介・入居相談なら【ウチシルベ】

  • 小さいサイズ
  • 大きいサイズ

ご相談から入居まで、お住まい相談員が
老人ホーム探しを無料でサポート

ご相談・お問い合わせはこちら

0120-253-347

受付時間 9:00~18:00(年中無休)

国勢調査で初の人口減少、2010年から94万人減。-介護ニュース


記事公開日:2016/03/01、

国勢調査で初の人口減少、2010年から94万人減

総務省が発表した2015年国勢調査の速報値によると、2015年10月1日時点で日本の総人口は1億2711万47人。2010年の前回調査から94万7305人(0.7%)減り、1920年(大正9年)の調査開始以来、初の減少となりました。
出生数から死亡数を差し引いた自然減が大きく、はっきりと人口減少に入ってきたと同省は分析。経済や財政、社会保障など広い範囲に影響を与えると考えられます。
出典:時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160226-00000027-jij-pol

 

日本の総人口1億2711万47人のうち、男性は6182万9237人、女性は6528万810人。都道府県別では、39道府県で人口規模が縮小し、東京圏などを除いて全国的に減少傾向となっています。

 

日本は、世界一の長寿国。平均寿命は、内閣府平成26年版高齢社会白書によると2012年現在、男性79.94歳、女性86.41歳です。2060年には、男性84.19歳、女性90.93歳になると推測されています。

 

では、なぜ人口が減っていくのでしょう。
それは出生率が低いからです。

 

長期的に人口を維持するには、1人の女性が平均2.1人の子どもを産む必要があると言われます。
しかし、1人の女子が生涯に生む子どもの数として用いられる合計特殊出生率は、2014年で1.42。人口を維持するには遠い数字です。そこで少子化と同時に語られるのが、高齢化です。

 

高齢化率とは、65歳以上の高齢者人口(老年人口)が総人口に占める割合。出生率が低くて平均寿命がのびれば、高齢化率が高くなるのは当然です。2013年10月現在、高齢化率は過去最高の25.1%となっています。

 

人口減少、高齢化を左右する出生率に、少なからずも影響を与えそうなのが、女優の山口智子さん。
雑誌「FRaU」に掲載された、産まない選択をしたインタビューが話題となり、書店で完売。電子化やペーパーレスが進み、雑誌が売れない時代に異例の事態となりました。

 

「血の結びつきを全く信用していない」「ずっと、子供を産んで育てる人生ではない、別の人生を望んでいました」といった赤裸々な告白に、世の女性たちから大きな反響がありました。子どものいない女性からは希望、子どもがいる女性からは羨望…。

 

山口さんの生き方が、これほどまでに多くの女性から支持されたのは、自分の人生を自分で選択したことではないでしょうか。周囲の余計なお世話や雑音にぶれず、自分の生き方を貫き、その選んだ人生を自分が幸せに思っていること…。

 

男女雇用機会均等法によって、女性の仕事の選択肢は増えました。しかし同時に、女性の生き方は選びにくくなったと思われます。
仕事、結婚、出産…ライフイベントのたびに何かをあきらめたり、無理をしたり。

 

考え方や価値観は、人それぞれです。山口さんが産まないから、産まない人生が正解、勝ち組ではありません。正解は無数にあり、正解かどうかを決めるのは、その人自身です。

 

産みたいと思う女性が、産みやすく、育てやすい環境。
産まないと選択する女性が、肩身の狭い思いをしない環境。
要は、女性が自分の選んだ人生を尊重できる社会が大切です。

 

インターネット上で話題になっている「保育園落ちた日本死ね!」というブログ。昨日、衆議院予算委員会でも激論がかわされました。

 

いったい待機児童の解消に何年かかっているのでしょうか。その間に子どもは成長し、ママはブランクが長くなり、理想とする仕事復帰なんて夢の夢。10年後に待機児童がゼロになっても子どもは小学生、いまのママには意味がないのです。

 

こんな日本では、子どもを産みたくても産めなくて、ますます少子化が進みますね。

 

国は、合計特殊出生率1.42、高齢化率25.1%、女性の就業者が90万人以上増えたと、数字を見てマクロな視点で分析しがちです。しかし、その数字を構成しているのは、私たちひとりひとり。そこには、1億2711万47人とおりの人生があるのです。