ポイ捨て注意で6歳の首を絞める逆ギレ老人。-介護ニュース
記事公開日:2016/03/24、
兵庫県加古川市に住む75歳の男性が、6歳の男児の首を絞めたとして逮捕されました。タバコのポイ捨てを注意され、腹が立って首を絞めた容疑です。路上で遊んでいた複数の児童がポイ捨てを目撃し、「ポイ捨てしたらあかんのに」と注意。男性は大声で怒鳴り、ほかの児童の服や腕などをつかんだりもしました。
出典:J-CASTニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160322-00000003-jct-soci
タバコのポイ捨てを注意され、75歳の男性が6歳の男児の首を絞めるという仰天の事件。
ネット上では、「75年も生きて何を学んできたのだ」「まったく情けない」「年長者は偉いという時代遅れの錯覚」など男性への批判が殺到しています。
以前はキレる若者が問題になっていましたが、最近ではキレる老人が問題になっています。
昨年夏、JR3社や日本民営鉄道協会が発表した「鉄道係員に対する暴力行為の件数・発生状況について」によると、加害者の年齢で最も多かったのは60代以上で21.9%。しかも、5年連続して最多だそうです。
なぜ、加害者に60代以上が多いのでしょうか。
60代以上といえば、定年退職を迎えている人が多く、鉄道の利用頻度は少ないはず。高齢化が進み、高齢者人口が増加したから加害者数も増加したと考えるには無理のある数字です。
この統計は、鉄道係員に対する暴力行為。鉄道係員は接客業ですから、鉄道利用者であるお客様に対して、暴力行為に発展するほど失礼があったとは思えません。しかも、60代以上のお客様に集中して…。
そうなると、暴力行為の原因は加害者側にあるのではないか、という考えにいたります。
週刊東洋経済によると、ある鉄道会社社員は「人に注意されたり、何かを教えられたりするのを嫌がる人が多い」「高齢者のめちゃくちゃな要求なんて日常茶飯事」と話しているそうです。
自分の基準で善悪を決め、目上の人には敬意を払うもの、これがプラチナ世代なのでしょうか。
たしかに、目上の人に敬意を払うことは大切です。しかし、目上として敬意を払われる行動をすることが前提です。どんなに腹が立ったとはいえ、首を絞めたり、服や腕をつかむなんて、見本になるべき大人がすることでしょうか。
医療や介護の現場にも、キレる老人はいます。スタッフが要介護者から暴力、暴言、セクハラなどを受けることは珍しくありません。病気のせいで意図せず暴力的な行為に及んでしまう人もいますが、立場を利用して悪質な行為に及ぶ人もいます。
今回のタバコのポイ捨てでキレた老人も、立場を利用したんでしょうね。
6歳よりも年上、6歳よりも身体が大きい、という優位な立場を。
そんなキレる老人に、キレずに笑顔でやさしく介護をするなんて酷な話ですよね。