介護職員130人不足、学生ボランティアも。-介護ニュース
記事公開日:2016/05/02、
熊本県の調査によると、熊本地震の影響により高齢者施設で介護や看護スタッフが少なくとも約130人不足。県は厚生労働省に報告し、同省から要請を受けた各地の団体が応援の派遣を始めました。
熊本地震で被災した高齢者や障害者を支援するため、介護福祉士を目指す専門学校生によるボランティア活動も行われています。
出典:毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160430-00000074-mai-soci
熊本地震の影響により、職員自身が被災して勤務できなかったり、避難した高齢者が介護施設を利用してニーズが増えたため、介護や看護スタッフが不足。熊本県の調査によると、県内の10市町村の高齢者施設で少なくとも約130人足りないそうです。
熊本県は厚生労働省に報告し、同省から要請を受けた各地の団体が応援の派遣を始めています。しかし、130人という数字は、あくまで要望数。実際の不足数はさらに多いと考えられます。
おそらく人手不足は震災前からあったでしょう。
被災地ではなくても人手不足の介護業界、増えていくニーズに対応していくのは難しい現状です。応援に行けば、今度は派遣元が人手不足に陥る可能性があります。
連日、支援先を上回る数のボランティア希望者が殺到し、仕事を割り振れない事態がつづいているのに、介護職員は不足状態…。
そんな中、未来の介護職員、介護福祉士を目指す専門学校生によるボランティア活動が始まりました。避難所で高齢者と体操をしたり、話をしたり、たとえ資格はなくても彼らができる支援を行っています。
専門学校生は平成生まれですが、高齢者の大半は昭和初期の生まれ。昭和元年生まれの方は、今年90歳になります。かなりの年の差なので、どんな話をするのか興味深いところです。
近年、介護の業界で注目されている回想法で、高齢者のキーワードとなるのが「昭和」。
回想法とは、アメリカの医師、ロバート・バトラーによって提唱された心理療法です。懐かしいものや映像を見て思い出を語り合うことで、脳を活性化して精神状態を安定。認知症の進行予防やうつ状態の改善に役立つと言われています。
そこでポイントとなるのが、10~15歳の記憶。
介護の必要性を考えるとき、ADL(日常生活動作)で判断します。食事、排泄、入浴、移動、寝起きなど日常生活での行為ができるか、どれくらいできるかで、サポート量がかわってきます。
ADLの記憶は10~15歳の記憶に含まれているため、当時の記憶を失うとADLが維持できなくなると言われているのです。
高齢者の10~15歳というと、昭和初期。昔懐かしい音楽やポスター、生活用具、教科書などの思い出が脳を活性化させてくれます。被災地でも、「昭和」を話題にすると高齢者が生き生きとするかもしれませんね。
いまはGW中。実家に帰って、おじいちゃんやおばあちゃんに会う人も多いでしょう。高齢者は、同じ話を何度もくり返したり、昔の話が好きなものです。またか、と面倒な顔はせず、久しぶりにおじいちゃんやおばあちゃんの話に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。脳を活性化させると思って…。
でも、不倫相手の実家に行くのはやめた方がいいですね。ましてやベッキーさんみたいに奥さんに直接謝りたいだなんて…。
脳が別の意味で活性化されてしまいます。自分本位の話では、まとまる話もまとまりませんね。