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介護負担減らす運動機能測定。-介護ニュース


記事公開日:2016/06/03、

介護負担減らす運動機能測定。

高齢者の運動機能測定を効率化するシステム「ロコモヘルパー」が、今月から販売されました。測定に必要な介護スタッフは3人から2人で可能となり、手作業だった測定内容の記録はノートPC上で行われ、評価レポートを自動作成できます。運動機能測定にかかっていたコストや時間が30%以上削減できるというシステムです。

出典:MONOist

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160531-00000029-it_monoist-ind

 

高齢者の運動機能測定を効率化するシステム「ロコモヘルパー」で自動測定が可能な運動機能測定種目は、「開眼片足立ち」「いす立ち座り」「最大一歩」「通常歩行・最大歩行」「TUG(Time up&go)」の5つ。

運動機能測定を行う5×3mの空間を確保し、センサーとなるKinectとノートPCを設置するだけで利用できます。

 

「ロコモヘルパー」は、キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)とキヤノンITSメディカル(キヤノンIM)が開発。両社とキヤノンMJグループを通じて販売が開始されました。

メインターゲットは、介護予防サービス施設。ターゲット市場は、全国にある介護予防サービス施設4万2,929ヵ所と、居宅サービス施設4万5,174ヵ所です。

 

介護予防関連事業所では定期的に運動測定を行っていますが、長時間かかり、作業負荷が大きいものです。しかし、「ロコモヘルパー」を使えばそれらを大幅に削減することができます。

 

測定に必要だった介護スタッフの人数は3人から2人へ、測定内容の記録は手作業からノートPCへ、さらに評価レポートを自動作成、映像から体力的な課題まで教えてくれる優れものです。

 

これらの機能により、これまで運動機能測定にかかっていたコストや時間を、なんと30%以上も削減できるそうです。

 

また、注目したいのは、「ロコモヘルパー」が目指している、ロコモーティブシンドローム(運動器症候群、ロコモ)の抑制。ロコモとは、運動器の障害によって自律度が低下し、介護が必要となる危険性の高い状態ですが、これを抑制できれば健康寿命を延伸できる可能性が高まります。

 

ロコモを提唱した日本整形外科学会は、ロコモを長寿社会における国民病と捉え、早期の予防と早期発見を奨励しています。

 

運動機能測定にかける時間も人数も削減できれば、人手不足の介護業界を大きくサポートすることになりますね。

また、ロコモを抑制するという視点。健康寿命が延びれば、要介護者が減ります。要介護者が減れば、それに伴って介護スタッフの数も少なくてすみます。

アベノミクスよりも、明るい未来を導いてくれそうです。