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身長が2cm縮むと、死亡率が2倍。-介護ニュース


記事公開日:2016/06/10、

身長が2cm縮むと、死亡率が2倍。

「1週間で体重がこんなに増えた」「最近、服がキツくなった気が…」「お腹まわりの肉がぶ厚くなった」と、体重のことを気にする人は多いですよね。でも、身長ってどうでしょう?
産業医科大学の調査結果によると、高齢になって身長が2cm縮むと、死亡率が約2倍もアップするそうです。
出典:日刊ゲンダイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160608-00000016-nkgendai-hlth

 

小さな頃は見上げていたのに、いつの間にか見下ろすようになっていたおじいちゃん、おばあちゃん。お正月やお盆、久しぶりに会うと、自分の成長は止まったはずなのに、どんどん小さくなっている気が…。

 

高齢になって身長が2cm縮むと、死亡率が約2倍もアップ。産業医科大学の調査結果には、こんな怖ろしいデータがあります。

 

背が縮む原因は、大きく2つ。どちらも背骨の異変からくるもので、1つは背骨の湾曲が進んで姿勢が悪化するケース、2つ目は背骨を形成する椎体が圧迫骨折などによって潰れているケースです。
これを放置すると体が衰弱して、寿命を縮めることになるそうです。

 

1つ目の、背骨の湾曲が進んで姿勢が悪化するケース。
背骨が曲がって身体を丸めるようにしている高齢者、見かけますよね。
なぜ曲がるかというと、加齢によって骨や筋肉、関節の機能が低下し、体を支えることが難しくなるからです。

 

筋肉の萎縮が進んで新陳代謝が低下し、身体が急速に衰弱して免疫力や抵抗力も低下。健康体ではかからないような病気になることがあります。

 

2つ目の、背骨を形成する椎体が圧迫骨折などによって潰れているケース。
椎体骨折には、ブロックの一部が潰れる程度から、まるごと1つ潰れてしまうことまであります。椎体がまるごと潰れても、多くの人は大きな痛みを感じません。このため、気づかないうちに椎体骨折が起きて背が3~4cm縮んでいることもあるんです。

 

2cm以上の身長の縮みは、椎体骨折の可能性大。つまり、骨粗鬆症によって骨が弱っている証拠。いつ、どこの骨が折れてもおかしくない状況なのです。

 

骨折して怖いのは、そのまま寝たきりになってしまうこと。寝たきりになると運動量や食事量が低下して身体が衰弱し、介護が必要になると2~3年で寿命を迎えるとも言われています。

 

姿勢の悪化による身長低下には栄養補給や運動、椎体骨折には骨粗鬆症の適切な治療を受ける必要があります。
40代の頃より背が2cm以上縮んだ女性は、介護が必要になるリスクが2倍高くなるという厚生労働省の報告もあります。

 

昨日、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが、妻でフリーアナウンサーの小林麻央さんが乳がんを患っていることを公表しました。
早期発見であればほとんど命を脅かすことがない乳がんは、セルフチェックでの発見が約7割と言われます。

 

身長測定は、わざわざ病院へ行って検査を受ける必要がありません。医療の知識や技術をもった医師や看護師でなくても測ることができます。

 

「辛かったけど、いつか『あの時間は大変だったけど家族にとっていい経験になったね』と言えるように…」自分のためにも、家族のためにも、身長のセルフチェックを心がけたいですね。