メタボ率が高い業種は医療・介護。-介護ニュース
記事公開日:2016/06/13、
メタボになりやすい職業って何だと思いますか?
このたび勤労者約12万人のデータから、メタボになりやすい業種を特定。メタボ率が高い業種は、男性は「建設業」「運送業・郵便業」「学術研究、専門・技術サービス」「協同組合・郵便局などの複合サービス事業」、女性は「医療・介護」「協同組合・郵便局などの複合サービス事業」でした。
出典:ダイヤモンド・オンライン
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160610-00092624-diamond-sci
メタボになりやすい業種は、福島県内で健康診断を受けた会社員のデータから特定されました。
福島県内で健康診断を受けた会社員の男女、約16万人のデータを収集。ウエスト周囲径、血圧値、血糖値、脂質値、メタボ判定結果が判明した約12万人(35~75歳)のデータをもとに導かれたのです。
業種別でメタボ率が高いのは、男性は「建設業」「運送業・郵便業」「学術研究、専門・技術サービス」「協同組合・郵便局などの複合サービス事業」。「運送業・郵便業」の男性は、ウエスト周囲径高値、高血圧、高血糖、脂質異常と、すべての項目で有病率が標準を上回っていました。
女性では、「医療・介護」「協同組合・郵便局などの複合サービス事業」でメタボ率が高いことが判明。「医療・介護」では、血圧こそ標準だったものの、ウエスト周囲径高値、高血糖、脂質異常の3項目で有病率が高いことがわかりました。
「医療・介護」業界の職業病として腰痛はよく知られていますが、立ち仕事で運動量が多いはずなのにメタボ率が高いなんて意外に思いませんか?
以前から、シフト勤務や夜勤の多い業種は、生活習慣病の有病率が高く、心筋梗塞や脳卒中のリスク因子であることが指摘されています。
普通の人が寝ている時間に働くわけですから、規則正しい生活ができるはずがなく、体内リズムは当然ことながら乱れます。
寝ようとしても、太陽が昇っている明るい時間帯ではカーテンの隙間から漏れ入る光、外からの生活音に邪魔をされ、勤務中の仮眠であれば患者さんや入居者さんの急変で睡眠は中断、いつも睡眠不足です。過食に加えて、ストレスや眠気を紛らわそうとタバコに手が伸びることも一因となっています。
私も以前、医療業界で夜勤をしていたのですが、夕方の休憩に食事をしたのに、夜勤帯の仮眠休憩でパンを食べたりお菓子を食べたり…。自分でも、これは夜食なのか、間食なのか、あるいは早めの朝食なのかと考えたことがありました。何が答えであるにせよ、食べてすぐに仮眠に入るわけですし、夜勤明けにはまた朝食を食べるわけですから、身体にいいわけないですよね。
男性の「運送業・郵便業」や女性の「医療・介護」など、シフトワーカーの健康管理は難しいものです。
とはいえ、自分だけ夜勤を外してもらうなんてできません。しかも、患者さんや入居者さんの食事指導や運動指導をする側の「医療・介護」業界のスタッフがメタボでは、説得力がありません。
リスク因子を減らそうと思えば転職も一手ですが、厳しい環境の中で自己管理を徹底するのはプロとしてのプライドの見せどころかもしれませんね。
ちなみに、ウチシルベのお住まい相談員の職業病は肥満だとか。ほぼ一日中、外に出て施設や病院、居宅介護支援事業所などを回っているので運動量はかなりのものかと思いきや、車移動なのでエネルギー消費は少ないそうです。
アポイントによって昼食の時間は乱れがちで、早めに食べれば後でお腹が空き、遅めに食べればバカ食いになるという悪循環。運転中は独りぼっちなので口も寂しいらしく、ついつい甘いものに手が伸びてしまうとか。
甘い話にはご用心ですね。