民進党が「ダレノミクス?」CM。-介護ニュース
記事公開日:2016/06/24、
アベノミクスはダレノミクス?
安倍政権をディスる民進党のCM「ダレノミクス?」が公開されました。CMは、「介護編」「農家編」「奨学金編」の3パターン。「介護編」では、離職して親の介護に従事する中、年金が減額されることに不安を訴える男性が登場します。
出典:日刊スポーツ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160623-00000136-nksports-soci
7月10日の参院選は、選挙権年齢が18歳まで引き下げられて初めての全国的な国政選挙。若者を意識したのか、民進党が「ダレノミクス?」という安倍政権をディスるCMをつくりました。
自民党がアベノミクスは成功だとアピールするのに対して、民進党はアベノミクスは失敗だと3パターンのCM「介護編」「農家編」「奨学金編」で訴えます。CMは、一般の市民を通してアベノミクスに疑問を投げかける形。
「ダレノミクス? 介護編」には、離職して親の介護に従事する中、年金が減額されることに不安を訴える男性が登場します。
実はこの男性、実在の人物とのこと。介護している男性は静岡県富士市在住だそうで、CMにリアル感が出そうです。
実在の男性、支持政党が民進党かどうかは明らかになっていません。民進党の広報担当によると支持政党は意識していないとのことですが、介護で同じように不安を抱えている人は支持政党に関係なくたくさんいます。
昨日は、利根川での親子心中事件、裁判員裁判の判決公判が行われました。介護に疲れて両親を殺め、殺人と自殺ほう助の罪に問われた三女には、懲役4年の実刑が言い渡されました。
両親を殺めて懲役4年の実刑。酌量減軽が適用され、殺人罪の法定刑の下限を下回る実刑とのことですが、これを軽いと思うでしょうか、重いと思うでしょうか。
生活保護を受けられたのに、姉が2人もいたのに…第三者はあとから何とでも言えます。しかし、母親の介護に疲れ、父親の体調が悪化し、収入を絶たれ、そのときは家族いっしょに死ぬしか選択肢がなかったんですね。
懲役4年の実刑は重いと思います。介護のために人生を犠牲にして、罪を犯して…。彼女は、社会の犠牲になったと言えるでしょう。介護に疲れ、苦しみ、それを助けることができない、いまの日本の現状。
「ダレノミクス?」と他人を批判することは簡単です。今後、このように介護によって人生を犠牲にする人が出ないようにどうするのか、批判の先にある施策についてしっかり聞かせてもらいたいです。