介護ロボット市場、5年間で約14倍。-介護ニュース
記事公開日:2016/07/01、
高齢化が進み、介護ロボット市場に参入する企業が増加。矢野経済研究所は、2020年度の介護ロボットの国内市場は約150億円まで拡大すると予測しました。2015年度の市場規模と比べ、約14倍に膨らむ見通しです。
出典:医療介護CBニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160630-00000003-cbn-soci
高齢化率、過去最高。ロボット人口も増加。
29日、総務省が発表した平成27年国勢調査の「1%抽出速報」によると、総人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)は26.7%と過去最高。1920年の国勢調査開始以来、初めて高齢者が4人に1人を超えたことが明らかになりました。
高齢化の進行により、介護ロボットの新製品の投入や企業の新規参入が相次いでいます。介護ロボットの2020年度の国内市場は約150億円まで拡大すると矢野経済研究所が予測。2015年度の市場規模と比べ、約14倍にも膨らむ見通しです。
今回の調査では、コミュニケーション支援を目的としたものや、医療機器に分類されるリハビリテーション用のロボットは対象外。にも関わらず、2020年度の国内市場は約150億円という予測。少子化は止まりませんが、ロボットの人口(?)は大きく上昇カーブを描きそうです。
日立とソニーが相次いでロボット事業に。
最近も、大手企業2社がロボット事業を強化すると表明しました。
28日は日立製作所が研究開発インフォメーションミーティングで、翌29日はソニーが経営方針説明会での表明です。
日立製作所は、ヒト型ロボット「EMIEW3」(エミュー君)がプレゼンテーションの最後に挨拶。身長90cm、体重は15kgで、ソフトバンクのペッパー君よりもやや小柄。人と協調して移動できる、15mmの段差を乗り上がる、転倒しても自分で起き上がるなど、よく動くロボットです。
ソニーは、将来に向けた新たな取り組みの1つとして、「AI×ロボティクス」を取りあげました。一度は撤退したロボット事業に再参入する考えを明らかにしたのです。
ロボットは人間より期待できる?
介護業界は、人手不足が深刻。だからこそ介護ロボット市場も大きくなるわけですが、芸能界にしても政界にしても、介護を必要としている人のためでなく、自分のために介護を利用している人が多くて腹立たしいですね。
覚せい剤取締法と大麻取締法違反の疑いで現行犯逮捕された、元俳優の高知東生容疑者。義父の介護をすると芸能界を引退し、メディアは妻を支える献身的な夫などと美談として伝えましたが、薬物に不倫と上半期の話題を1人で独占。
同じく芸能界で、覚せい剤取締法違反罪で有罪判決を受けた女優の酒井法子さん。裁判の中で「介護の仕事を勉強していきたい」と語って大学に入学しましたが、最近では復活イベントをしたり、コンサートを行う予定もあるとか。
さらに、東京都知事を辞職した舛添要一さんは「母親の介護経験が政治家転身のきっかけ」と語り、介護体験を綴った本まで出版しました。しかし、知事時代にせっせと足を運んだのは美術館で、介護関係の視察はゼロ。
介護を利用してイメージアップを図ろうなんて、必死で介護をしている方々に失礼な話です。美談として騒ぐメディアもどうかと思いますが。
ウソをつくのも、裏切るのも、人間。情けない話ですが、つくった人間よりもロボットのほうが活躍してくれそうですね。
介護にしっかり取り組む人かどうか、見極めてくれるロボットが登場しないでしょうか。
もしも、施設にドラちゃんがいたら。