大阪市旭区、気管切開の老人ホーム・高齢者向け住宅 9件

大阪市旭区の老人ホームの特徴

大阪市旭区の総人口は、2018年で90,960人。65歳以上の高齢者は27,303人で全人口の30％を占める高い割合です。
特別養護老人ホーム（特養）の数は6施設で定員は521人、介護老人保健施設の数は4施設で定員は355人です。しかし、要介護認定者（要介護3以上）の数はこれより多く2,197人で、60％の人が公的施設に入れない状態です。
介護付有料老人ホームは4施設、グループホームは6施設、住宅型有料老人ホームは3施設です。公的介護施設に入居できない高齢者は、民間の介護施設を入居先に選ぶことになります。
民間の施設には、それぞれ特徴があり、外出や買い物のアクセスのよい場所、最新の設備や看護・医療体制が整っている施設、夫婦世帯で入居できる施設、レクレーションの充実した施設など、工夫が凝らされているので、ぜひ実際に見学にまわってみることをおすすめします。どの施設も快適に高齢者が過ごせるようなサービスを考えているといえるでしょう。
費用の面ではケアマネージャに介護度別の料金を出してもらい、「扶養家族の税金の控除」や、「扶養家族の医療費控除」も考慮し、トータルの費用を家族で比較検討してみることをおすすめします。

大阪市旭区の高齢化事情

旭区の高齢化率は、2015年で29%と全国平均を2％上回り、2040年までに11％も上昇すると予測され、10人に4人が高齢者になるという、大阪市内でもかなり高い割合になります。
2010年以降、都心回帰の影響もあって旭区の人口は減少し続けています。これからさらに、少子高齢化は加速していくと予想されていますので、施設やサービスの重要性は増していくことでしょう。
区のサービスに、介護予防、総合相談窓口、地域包括支援センター、入浴利用料の割引、家族介護慰労金などがあります。

大阪市旭区の高齢者の住宅環境、生活

旭区は、大阪市の東北部に位置する町で、北部は淀川に面している中心部のベットタウンです。区全体に住宅地が広がり、市民の憩いの場である公園も多くあるので子どもや高齢者にも住みやすい場所といえるでしょう。
「城北公園」は、一年を通して多くの花や植物を楽しめる自然散策スポットとなっており、高齢者の方も訪れやすいところとなっています。また、文化・スポーツ施設も充実しているため、住みやすい街の環境が整っているといえるでしょう。
区の交通は、中心に電車、地下鉄が通り、都心へのアクセスに恵まれた地域なので、家族の方も面会に気やすい場所です。
自然環境も多く、数多くの商店街でのお買い物も楽しめ、戦災に合わなかった古い長屋も残っている趣のあるスポットもあるので、高齢者の方が住みやすく、散策しやすい地域といえるかもしれません。

高齢化が急速に進んでいる大阪市旭区ですが、行政も危機感を覚えているようで、子育て世代を増やす施策に力を入れて取り組んでいます。
その1つがホームカミング運動です。高齢者を地域で支援していくには若い世代を増やしていくことが大切という考えに基づき、高齢者の子供世代を旭区に呼び戻す、子供世代に定住してもらうような仕組みを作っていくというものです。若い世代に旭区に住んでもらえるよう、区の魅力をホームページで発信したり、広報で発信するなどして取り組んでいるようです。また、旭区に高齢者が在住している子育て世帯を対象に一律10万円を支給する制度を現在構築中です。
大阪市旭区は医療制度が充実しているため、高齢者にとって大変住みやすい街と言われています。京阪本線や谷町線、今里筋線などの私鉄が乗り入れていることもあって大阪市の中心部にすぐにアクセスできる都心でありながら、緑も多いベッドタウンとしても人気です。旭区を代表するスポットとしては菖蒲園で有名な城北公園や千林商店街です。
千林商店街はダイエーの一号店が出店した場所として知られています。京阪電車千林駅前でオープンしたダイエー千林駅前店は当初ドラッグストアの形態をとっており、二件隣にあったヒグチ薬局と激しい価格競争を繰り広げました。その当時から現在まで駅前にはドラッグストアが軒を連ね、価格競争が激しい地域となっています。そのため、「日本一安い商店街」とも言われています。大阪で人気のローカル番組「ちちんぷいぷい」では千林商店街のおばちゃん達の意見を日本の標準として採用しているなど「いわゆる大阪」っぽさを体現している商店街です。千林商店街をはじめとして高齢者に優しい街を目指しているのが旭区の特徴と言えます。

大阪市旭区の老人ホーム料金相場

大阪市旭区の月額家賃の平均は12.6万円～14万円、初期費用の平均は15.4万円～32.3万円と大阪府の平均よりもかなりリーズナブルです。旭区内で希望の老人ホームが見つからなかった場合には周辺の他の地域で探すことも可能です。旭区以外のエリアも同じような価格帯の地域が多いようです。